動物の不思議な力を生かしたアニマルセラピーの歴史

アニマルセラピーとは

アニマルセラピーとは、動物を見たり触れ合ったりすることによって癒やされ、ストレスの緩和やリラックス効果を促すセラピーの方法の1つとしてあります。また、アニマルセラピーは医療的に使われるものを「動物介在治療(AAT)」、レクリエーションなどの活動として行われるものを「動物介在活動(AAA)」と呼ぶこともあります。

昔の動物と人間の関係性とは?

遠く昔から人間と動物とは共存しており、お互いに助け合ってきていたと言われています。

人間と犬の関わり

犬が人間に家畜として一緒に住み始めたのは、約1万5千前といわれております。犬は人間を守る為の番犬になったり、一緒に狩りを行ったりと犬の運動の能力や習性を生かし、お互いによい絆を結んでいきました。今では狩りや番犬よりも、愛玩動物として飼われていることが多くなりました。

人間と猫との関わり

エジプトの壁画などによく猫が登場していることから、その頃から人間と共存していることがわかります。また、作物や書物を荒らすネズミを駆除してくれる働きもしており「神様」とも言われるようになったそうです。

アニマルセラピーの起源とは?

アニマルセラピーは古代ギリシャ時代でリハビリとして行われていた、乗馬治療は始まりではないかといわれています。乗馬治療は主に負傷した兵士たちに用いられていたそうです。

精神的効果がないか試みる

1790年代に建設されたイギリスのヨーク収容所という精神障害のある方が利用する施設では、患者さんたちに自制心を身につけさせるため、にわとりやウサギなどを飼育したと記録されています。

オリンピックで世界に浸透

幼い頃に身体が不自由になってしまった少女が乗馬治療を行い、障がいを乗りこえ乗馬選手としてオリンピックに出場するほどの技術を身に着けた事が話題になりました。そのことがきっかけに、1952年頃から「乗馬治療」は世界に注目されはじめました。

AATという言葉が本格的に使われたのはいつ?

AATという単語が使われ始めたのは、1970年代に欧米の専門家の方たちが使い始めたのがきっかけで、これより世界共通の言葉として使われるようになりました。

身近な動物が使用されるようになった!

以前は乗馬やイルカといった動物が使用されていましたが、20世半ばより犬などの身近なペットとしても飼っているような動物を使用するようになりました。また、ドッグセラピーのはじまりはフロイト氏の飼っていたチャウチャウなのではないかといわれています。精神医学・精神分析でも有名なフロイト氏は愛犬家で、飼い犬のチャウチャウをオフィス同伴させ診療中も隣にいたといいます。その時、患者さんの感情を感じ取っているかのように患者さんとの距離を変えていたそうです。

こんな偉人も動物に夢中!?

ヴィクトリア女王

イギリスの女王ヴィクトリア女王は今では人気のポメラニアンを世界に広めた人物としても有名です。ポメラニアンに魅力を感じたヴィクトリア女王は、小型のポメラニアンの繁殖を始めたともいわれいます。

川端康成

ノーベル賞作家でもある川端康成さんは、大の愛犬家でもあります。いつも4,5匹の犬に囲まれており、「愛犬家心得」という本も書いており新聞に記載された文章にも愛犬の事をつづった文があるそうです。また、「わが犬の記」という随筆には「犬は神経質をなおす助手」としるされています。

夏目漱石

夏目漱石の代表作とも言える「吾輩は猫である」に登場する猫は、家に住み着いた黒い野良猫をモチーフにしたといわれています。この黒猫は夏目漱石の妻キヨから「福」と呼ばれ可愛がられました。また、福が死亡すると友人に死亡届を出し毎年9月13日は「猫の命日」といわれています。

今のアニマルセラピーとは?

今ではアニマルセラピーを導入しようと試みている施設や病院が増えてきました。今は犬の癒やしの力を使ったアニマルセラピーが多く、セラピー犬として活躍するために訓練を行い施設や病院を回っています。今では、このような動物と一緒に過ごす事で症状の緩和などが実証された事例が出てきている事により、注目をあつめています。

身近に潜んでいるアニマルセラピー

皆さんの学校ではウサギや亀や鳥、犬、ハムスター、熱帯魚などの動物を飼ってはいませんでしたか?実はこれも「Animal Assisted Education」( 動物介在教育=AAE)といわれるアニマルセラピーの一つなのです。何気なく「学校にいた」ではなく、「教育」の一貫として学校で飼っていたのです。動物との共存、動物愛護に関する教育のために飼育されているのです。

最後に

いかがでしたか?

アニマルセラピーはまだ始まって歴史の浅い治療法です。様々な効果が期待され、あらゆる施設でもアニマルセラピーを導入しようと試みている方が多いと思います。しかし、導入するためにも問題がついてきますので、そこの対処法などをしっかりと考えておきましょう。

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