犬の病気やアレルギーの原因になる危険なもの

飼い犬は飼い主にとって大切な家族の一員です。
人と生活する犬の食事は、飼い主に与えられる物を食べることになります。ドッグフードやサプリメント、病気になったときの治療や薬などの目覚ましい進歩により犬の平均寿命もひと昔に比べ、ずいぶん長くなりました。人と同じく健康寿命(介護を必要とせずに日常の生活ができること)を意識した啓発も盛んです。

犬にとって、栄養価も高くヘルシーな食べ物も増えてきていますが、犬自身が選んで食事を摂れるわけではありません。食事を与えるのは飼い主の考えで、与えた食べ物で命の長さが決まってしまうと言っても過言ではありません。

犬の人(犬)生をより快適にするためにも、栄養バランスよく食べ物を与えることとともにアレルギーや病気の原因となるものについても改めてまとめました。

犬の食べられないもの体に害があるもの

ネギ類(タマネギ・白ネギ・ニラ・ニンニクなど)

タマネギ中毒という言葉もあるくらい、ネギ類は犬にとっては危険な食べ物です。


ネギに含まれるアリルプロピルジスルフィドという成分によって溶血性貧血を起こすとされています。嘔吐、貧血、下痢、などの症状が見られ、食べた量によっては死に至ることもあり大変危険な食べものです。
ネギが入っていたり、ネギと一緒に調理した食べ物も同様です。味噌汁やおしょう油味の煮物の汁を薄め、犬用の食事の下味として利用するご家庭もあるようですが、具にネギ類を使用した際は注意が必要です。

キシリトール

キシリトールガムやタブレット、歯磨き粉など、人には虫歯予防商品として身近なキシリトールが含まれた製品ですが、犬が誤飲や誤嚥することにより、命にかかわる危険性を含んでいるそうです。


キシリトールを一定量以上接種することにより、低血糖の症状が出る場合があります。中毒症状がでるほど口にしてしまったときは、肝機能に重大な影響が出ることもあり命にかかわる症状になりかねません。
人の持ち物に興味を持つ犬や、拾った物をすぐ口に運んでしまう犬の周辺には、キシリトールの成分を含む食べ物を置かないようにしましょう。合成甘味料でもあるキシリトールは、人間用の食べ物には添加されている可能性があったり、ガラス製品を歯磨き粉で磨いた後、犬がなめてしまったなどの事例もあるようです。

 

人間用の肉や魚の加工品(ソーセージ・ハム・かまぼこなど)

加工品には塩分が多く含まれています。人間用の食べ物に含まれる添加物も気になるところです。


塩分を多く摂取することで、泌尿器への負担が増えてしまいます。犬用の肉や魚の加工品はペットフードコーナーにもたくさん商品が並んでいます。飼い犬と一緒に食事の気分を味わいたいときは、犬用の加工品を準備することをおすすめします。

甲殻類・頭足類(エビ・カニ・タコ・イカなど)

エビやカニなどの甲殻類やタコやイカなどの頭足類は、犬にとって害のある食べ物か意見の分かれる食べ物です。


生の甲殻類を食べたとき、甲殻類に含まれる酵素によってビタミンB1欠乏症となる恐れがあるそうです。甲殻類や貝類は加熱すると安全な食品とされていますが、犬によっては甲殻アレルギーの症状が出るそうなのでよほどのこだわりがない限りは積極的に与える食べ物とは考えにくそうです。タコやイカは生でも一夜干しなどの加工品も消化が悪い食べ物なので与えるのは控えた方が懸命です。

 

カカオ類(チョコレート・ココアなど)

人にとってはし好品の美味しいチョコレートも、犬、特に室内飼育の小型犬には危険な食品のひとつです。
カカオに含まれるデオブロミンという成分は犬の中枢神経を刺激し、嘔吐、発作、興奮などの症状を起こすことがあります。


ビターチョコレートのようにカカオ成分が多く含まれるものなら、板状のチョコレート1枚程度でも命を落とす危険を含んでいます。カフェインの誤って口にした場合でも、同じように、興奮、不整脈、発作などの変調をきたすようです。チョコレート単品では興味を示さない犬でも、ケーキやパンなどを日常的に与えているとトッピングされたチョコレートを思わず口にしてしまうかもしれません。

 

人間用の医薬品やサプリメント

犬用の医薬品やサプリメントもひと昔前に比べたら種類も豊富になりました。


年齢や犬種によっておすすめのサプリメントなどもあるようです。人間用サプリメントはあくまで人間用の成分ですので、飼い主の健康のために摂取しましょう。薬が好きで口にする犬はあまりいないとは思いますが、見た目や保存方法でおもちゃ感覚で咥えてしまうこともあります。処方される薬の中には「人用と同じ成分です」と説明を受けていただいた経験もありますが素人判断は危険です、必ず獣医の診断を受けたのちに投薬してあげましょう。

まとめ

犬の体調不良や中毒症状が出たときに、命を守ってあげられるのは飼い主です。口にして欲しくない食べ物は犬の手足や口が届かない場所に保管するのが大前提になります。注意をしていても万が一ということもありますので、犬の体調を相談できるかかりつけの獣医師を持つことも必要だと考えています。
大切な家族と一日でも長く健康に生活できますように。

むらいあや