猫にさわると目がかゆい!体がかゆい!猫アレルギーの症状チェックリストと検査方法

猫アレルギーとは?

猫アレルギーの主症状

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そもそも猫アレルギーとは、英語で「Cat allergy」といい、野良猫や飼い猫に関わらず、全ての猫に接触することで引き起こされるアレルギー症状がでることをいいます。主にくしゃみや鼻水、咳、風邪に似た症状、また痒みや湿疹のようなポツポツができるなど皮ふのトラブルが起こります。

猫アレルギーの主症状をチェックリストからみてみましょう

猫アレルギーの症状は、花粉症やハウスダスト、ダニに対するアレルギーとよく似ています。猫アレルギーでよく見られる次の症状を紹介しますが、いずれにしても自己判断をせずに、病院で対処することをおすすめします。

  • 皮膚にでる症状
  • 目や口に出る症状
  • 鼻・粘膜症状
  • 呼吸器症状
  • 全身性症状(アナフィラキシー)

 

また、猫アレルギーの症状が出たときは何科に行けばいいのか、については次の記事にまとめています。

皮ふに出る症状

アレルギーの中でも最も多く、発疹や蕁麻疹、湿疹のようにブツブツが出る、もしくはかゆみなどの皮膚症状などが見られます。

主な症状

  • 全身、もしくは腕、耳、顔など身体の一部が痒い
  • 蕁麻疹や湿疹(しっしん)がでる
  • 皮膚が赤くなる、赤い斑点が出る
  • 肌荒れ、ぶつぶつ、皮膚炎のような症状
  • 口、唇が腫れる

主な治療法と薬の種類

  • 生活環境の改善
  • スキンケア(保湿など)
  • ステロイド外用薬
  • 抗ヒスタミン薬(内服役)

主な副作用

ステロイド外用剤は局所のアレルギー症状を強力に押さえ込むことに有効ですが、皮膚がやや薄くなる(皮膚の菲薄化)、毛細血管の拡張により皮膚が赤くなる、といったことがあります。これらの症状は、顔では頬のあたり、体では胸、肘、指先などでおこりやすく、長期にステロイドを使う場合にはこれらに気をつけて、副作用がでていないかチェックすると良いでしょう。にきび、ヘルペス、カンジダなど感染症に弱いため、あやまってステロイドを塗ると症状が悪化する恐れがあります。全身性の副作用は現れません。

目や口に出る症状

「目に違和感を覚えて鏡を見たら、白目がゼリーのようにブヨブヨになっている!」または「目が痒い、充血してる」など目やまぶたの腫れなどの症状が見られます。白目のぶよぶよした感じは、結膜浮腫(けつまくふしゅ)といい、結膜炎のなかでも特にアレルギー性結膜炎が原因で生じる傾向があります。

主な症状

  • 目がかゆい、まぶたが腫れる
  • 目が痛い
  • 白目がぶよぶよする
  • 目がゴロゴロする
  • 眼が赤くなる(アレルギー性結膜炎)

主な治療法と薬の種類

点眼薬(抗アレルギー、ステロイド)の使用

主な副作用

ステロイドには、異物が体内に侵入する時におこる防御反応を抑制する働きがありますが、長期で使用した場合、眼圧上昇から緑内障になる危険性、本来防御が必要な場合でも反応を抑えるため、感染症のリスクがあります。

鼻・粘膜症状

猫アレルギー症状の鼻水、鼻詰まり

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鼻水の色は何色でしょうか。もし常に透明だとすればそれはアレルギー性鼻炎が考えられます。透明でなく、黄色かったり色がついれば、それは慢性副鼻腔炎(慢性蓄膿症)が考えられます。アレルギー性鼻炎の場合、もし症状が1年中であれば動物アレルギー、そしてハウスダストをまず疑います

主な症状

  • くしゃみ
  • 鼻水、鼻詰まり
  • アレルギー性鼻炎

主な治療法と薬の種類

抗ヒスタミン薬と点鼻薬の使用

主な副作用

抗ヒスタミン作用により脳の活動が抑えられ眠気、口渇、吐き気、便秘などがあらわれる場合があります。

呼吸器症状

皮膚・粘膜症状に次いで多くみられる症状です。咳、咳込む、ゼーゼーする、喘息や気管支炎のような症状が出ます。

  • 咳が止まらない
  • 喉の痛み、喉の腫れ、喉の違和感
  • 息苦しい、呼吸の異常(ヒューヒュー、ゼイゼイ)
  • 扁桃腺、リンパが腫れる
  • 呼吸が乱れる(呼吸困難)

主な治療法と薬の種類

吸入ステロイド薬が効果的です。気管支拡張薬を併用することもあります。

主な副作用

咳、のどの違和感、声のかすれ、口腔内真菌(かび)症などがありますが、吸入時に口の中に残った薬はうがいで副作用を予防でき、胃の中に入った薬は肝臓で分解されますので、一般的な吸入量では注射や内服薬に比べ、成長障害、骨粗鬆症、肥満、免疫機能の低下、白内障などの全身性の副作用の心配はきわめて少ないとされています。

全身性症状(アナフィラキシー)

アナフィラキシーとは、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が複数の臓器に同時にあるいは急激に出現することをいいます。なかでも特に血圧が下がる、意識を失うなどの症状が出る場合をアナフィラキシーショックと呼び、命に関わる場合もあるのでアナフィラキシーが起こったら直ちに救急車で医療機関に行ってください。

  • 血圧が下がる
  • 倒れる
  • 気絶する

主な治療法と薬の種類

直ちに救急車で医療機関にかかってください

猫アレルギーで死亡例は年間10例

日本では、猫アレルギーは軽視されがちですが、死んでしまう可能性があるということを知っておかなくてはなりません。猫アレルギーによる重篤なアナフィラキシーショックによる入院も珍しいことではなく、呼吸器系に問題が生じたり、呼吸困難に陥れば危険であり死につながる可能性があります。アメリカ全土での猫アレルギーによる死亡例は、年間50例と推定されており、人口比率からいくと日本では年間10例と推定されます。

少数ではありますが、死んでしまう可能性があるということを知り、アレルギーと付き合っていかなくてはいけません。

猫アレルギーの原因は?

ひとことで「動物アレルギー」といっても、猫のなににアレルゲン反応をおこしているのかはそれぞれです。

猫の体毛やフケや唾液が原因

猫アレルギーの原因は体毛、皮膚中に存在するタンパク質および唾液

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猫アレルギーの原因は猫の体毛そのものではなく、皮膚中に存在するタンパク質および唾液で、毛づくろいすることで毛などにまとわりつき、これが皮膚と接触することで過剰な反応を示します。基本は接触ですが、空気中に毛が舞っていると直接触れなくても近くにいる、重度の人は、猫を飼っている人と接触するなどでも症状が発症することもあります。

猫に繁殖するダニ

猫だけがアレルゲンという人は非常に少なく、猫以外にダニ、ハウスダスト、カビ、といったように複数のアレルゲンを抱えている人が多いようです。猫を飼っている人は、猫の皮膚なのか、それとも猫に繁殖しているダニなのかを調べてみましょう。

猫のアレルギー反応には3種類ある

猫のアレルギー反応には、猫に触れてからすぐにアレルギー反応を起こす場合から、まれですが1〜2日後に出ることもあります。

① 即時型

猫に触れてから、10〜15分後にアレルギーが出ます。猫アレルギーの方の90%が即時型で反応します。

② 遅発型

猫に触れてから数時間後(2.3時間から8時間の間)にアレルギーがでます。

猫アレルギーの方の20%に見られます。

③ 遅延型

非常に稀ですが、猫に触れてから1から2日後に出ます。すぐに症状が出ないからアレルギーではないとは言えません。

猫アレルギーだとほかの動物にもさわれないの?

猫アレルギーだがハムスターやモルモットにアレルギー反応するか

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猫アレルギーの検査結果や症状が出たからといって、ほかの動物にも反応するとは限りません。犬やうさぎ、フェレット、鳥、ハムスターなどは平気だが、猫には反応するということも。

猫アレルギーだが動物園に行っても大丈夫?

猫アレルギーだけど動物園に行って大丈夫?ライオンや虎は?

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猫アレルギーだが動物園には行けるのか、という不安をかかえている人もいるようですが、猫とライオンや虎はアレルゲンが似ており、トラやライオンにも反応する可能性はあります。

ただし、猫の種類によってアレルギー症状が出る、出ないということもあります。症状が呼吸器にまで及んでいる場合は、ひかえたほうが良いかもしれませんね。いずれにしても、かかりつけの医師に相談してみましょう。

アレルギーの原因を特定する3つの検査

アレルギーの原因を特定するための検査は、大きく分けて「血液検査」「皮膚検査」「負荷検査」の3つの種類があります

血液検査の方法とその費用

血液検査では、注射器で血液を少量採取し、血液検査を行う機関でさまざまなアレルゲンに対する特異的IgE(免疫グロブリンE)の量を調べます。

「ダニ」「ハウスダスト」「金属アレルギー」「食物アレルギー」「花粉症アレルギー」など様々なアレルギーが項目として入っている為、これを機に他のアレルギーが見つかるかもしれません。

猫アレルギーの具体的な検査方法・種類、血液検査の内容や、費用は次の記事にて紹介しています。

皮膚検査とその費用

皮膚検査では、アレルゲン物質を直接肌に当て、反応を見るものです。その中でも「スクラッチテスト」「パッチテスト」「皮内テスト」があります。

検査自体の値段は1000円程度で、さらに詳しく知りたい場合などは項目に応じてプラスにかかります。医療機関によっては値段が異なったり、保険がきかなかったりするところもあるので、一度確認をしておきましょう。また、結果が出るまで約1週間程かかる場合があるため、ペットを飼う前に検査をすることをおすすめします。

  • スクラッチテスト
  • パッチテスト
  • 皮内テスト

猫アレルギーの具体的な検査方法・種類、血液検査の内容や、費用は次の記事にて紹介しています。

原因物質除去、負荷試験の方法とその費用

負荷試験による猫アレルギー検査

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検査の結果、レベルが高いからアレルギー症状が出るとも限りません。まず症状が出て、その症状が本当にアレルギーによっておこされているかどうかは、負荷試験をおこないます。具体的には、アレルギーの原因となる猫のいる環境から離れて2週間ほど過ごし、症状が軽減した。その後、最初の環境に戻ると、症状が出た…といった場合に、猫アレルギーと確定します。

ただし、原因を特定しやすいというメリットはありますが、期間を要すること、またもともとアトピーがある場合や、喘息持ちの場合などは、投与量や期間をしっかりと確認しつつ実施をしないと、死に至ることもありますので、かならず医師と相談しておこなってください。

動物アレルギーの程度は人それぞれ

アレルギーを引き起こすアレルゲンの量は人それぞれです。どのくらいの量ならば大丈夫と決める検査方法は、現時点ではありません。アレルギーとは本来いろんな因果関係によって症状がおこるものです。

触っただけなのか、一緒に暮らしているのか、居住空間の清潔具合、アレルゲン量や、ほかのアレルゲンとの関係や、本人の体調なども関係してきます。

猫に直接触れるわけではなく、猫と一緒に暮らしている人間に接触することで服などに猫アレルゲンが付着し、家に持ち帰ることでもアレルギー症状が発生するという人もいます。いずれにせよ確率の問題で、症状が出るリスクをどう考えるか、ご自身やご家族でよく考えてみましょう。

nobushino
大分県大分市在住、東京都渋谷区恵比寿、福岡市中央区の多拠点生活をしている。ペットのおでかけコンシェルジュとして、主に大分福岡の九州エリア・関東エリアを、チワワのあんこちゃんとおでかけしている。ペット可のカフェ巡りをしすぎて体重が気になるところ…。