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猫はなぜ飼い主に「おみやげ」を持ってくる?その意外な理由とは!

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猫はなぜ飼い主に「おみやげ」を持ってくる?その意外な理由とは!

殺さずに瀕死の状態で持ってくる!!

先日、私の飼っている猫がセミを持ってきたんです…!

家の縁側からいつものように猫が入ってきたのですが、いつもと様子が違います。すると口の中からジイジイと鳴き声がするではありませんか!慌てて取り上げて外に捨てましたが、猫は満足気でした。

こうした「おみやげ」を飼い主に持ってくる猫の行動は、猫の飼い主なら意外と見受けられることです。これは何が原因となって起こっているのでしょうか?

猫には獲物を捕らえるための本能がある

ネコはもともと、野生のヤマネコがネズミを捕まえるために人間によって家畜化されたものです。その歴史は意外と浅く、今から約一万年ほど前のこと。人類が農耕を初めて穀物を貯蔵するようになった時に、ネズミが大量に来てしまいました。多分困り果てたのでしょうね。ネズミを食べてもらうために、ネコを飼い始めたのです。

つまり、ネコはネコでも、もともとは野生の獣。獲物を捕らえるための本能があるのです。

では、獲物を捕らえ、食べることを目的としているのでしょうか。しかし、それだけではないように思えます。私のネコちゃんはセミやネズミ、時にはモグラまで捕まえてくるときがありますが、それらは食べずに部屋の中に放置しているだけです。

ではなぜ、猫は獲物を飼い主の前に持ってくるのでしょうか…?どうやらまだ詳しくは分かっておらず、いくつかの説があるそうです。

1、飼い主に獲物の取り方を教えてあげている

猫は、飼い主のことを仔猫だと思っているという説があるそうです。

なにしろ飼い主は獲物を追いかけることもせず、家の中で毎日のんびりしているのですから。コイツは獲物の取り方も分からないのではないか、と猫は思うのです。

そのため、猫は瀕死の状態の獲物を捕まえてきて、飼い主の前に落として獲物の取り方の練習をさせようとする。だから猫は半殺しの状態で「おみやげ」を持ってくるんだという説があります。

そうか…ウチの猫は私のことを仔猫だと思っているのか……。

2、仲間に獲物をプレゼント

猫は、仲間だと思っている別の猫に、エサを分け与えるという習性があります。これはほかの動物にも見られる習性で、哺乳類なら犬、鳥類でもスズメやカラスといった鳥が行うことがあります。

そのため、飼い主に対してもエサを分け与えるために、わざわざ獲物を取ってきてくれるという説です。なんだか甲斐甲斐しいですね。

3、獲物を安全な場所に隠す

猫にとって、自分の家は外敵がやってこない安全な場所。そのためこの中に獲物を入れておけばとりあえず安全、という考えで獲物を持ってくるという説もあります。自らの住まいですし、そこにいる何だかでかい奴(飼い主)は無害だということは分かっているので、ここに獲物を持ってきて保管し、あとで腹が減った時にでも食べようとしているのです。

持ってこられたほうはたまったものではありませんね。

 

4、褒めて褒めて!

最後の説は、飼い主に褒めてほしいという説です。自分が捕らえたことがうれしくて、飼い主に見せて褒めてほしい!と猫ちゃんが思っている可能性も十分にあります。

おもちゃを加えて持ってくることがありますよね。これは、飼い主にわざわざ見せるという行動をとっていることから、猫は褒めてほしいのではないかという説につながるんです。

基本的に良かれと思ってやっている

いかがでしたでしょうか。このように猫が家の中に獲物を持ち込んでくる事例は多々ありますが、いずれにせよ猫は自分が悪いことをしているとは思っておらず、良かれと思ってやっているということは確かです。猫にはつらく当たらず、優しく接してあげることが大切ですよ。

それでもやめてほしいときは

しかし、やはり半殺しの獲物を室内に持ち込まれるのには思うことがある…という場合は完全に室内飼いにしてしまうのが最も良い方法です。しかし、それでも室内にあらわれたゴキブリなどの動物を捕らえて持ってくる場合があります。嫌かもしれませんが、自分が始末する手間が省けたと思ったり、猫なりに頑張っているんだなと思って我慢しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

飼い主にとって複雑な面持ちになる猫ちゃんの「おみやげ」行動。人によっては嫌な方もいらっしゃるいらっしゃると思いますが、それぞれがうまく対処できるといいと思います!

泉遼樹
大分県別府市在住、ライター。ひとところにじっとしていられない性格で、定期的におでかけ・旅をしている。ペットに関しては実家のトイプードルが大好き。だが犬か猫かといわれると猫派。これだけは誰に言われても譲れない。