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猫も人と同じで、病気をしてしまします。何か様子がおかしいと感じたら、もしかするとそれは、大きな病気のサインかもしれません。ペットの異変を1番に見抜けるのは、獣医でもなくいつもそばにいる飼い主さんです。いつもと違うと感じたら、早めの受診をお願いします。そこで、最も猫がかかりやすい病気をランキング形式で紹介したいと思います。症状・対処法・予防については下の「もっと知りたい」に書いています。
猫のかかりやすい病気ベスト5
5位糖尿病
【どのような病気?】血糖値が異常に高くなること。
症状
〈初期〉
- 食欲の増加
- 水をたくさん飲む
- おしっこの回数が多い
- フラフラと歩いている
- 感染症にかかりやすくなる
〈重度〉
- 食欲が減る
- 体重が減る
- 水をたくさん飲む
- おしっこの回数が多い
- 嘔吐
- 下痢
- 意識障害
- 昏睡状態
治療法
- 血糖値のコントロール(インスリン注射)
- 食事療法
- 経口血糖降下剤
予防法
- 精神的・肉体的なストレスを与えない
- 肥満にならないように食生活、運動不足に気をつける
4位下部泌尿器症候群(かぶひにょうきしょうこうぐん)
【どのような病気?】泌尿器(排尿時)の問題が起こること。
症状
- 頻繁にトイレに行くが尿量が少ない
- 排尿時の痛み(トイレ中に鳴く)
- 血尿
治療法
- 膀胱内洗浄
- 尿道を広げる手術
- 食事療法
- 輸液
- 投薬
*何が原因でその症状が出ているのか調べ、それに合わせた治療を行います。
3位猫カリシウイルス感染症
【どのような病気?】カリシウイルスに感染し、症状が現れること。
症状
- 鼻水
- くしゃみ
- 発熱
- 食欲がなくなる
- 口の中に潰瘍
- よだれ
- 口臭
- 肺炎
- 関節炎
治療法
- 注射
- 点眼
- 点鼻
- 輸液
- 栄養補給
感染源
ほとんどが感染猫との接触感染ですが、空気感染や手、衣服、食器などによる感染もある。
予防法
子猫の時からワクチン接種をしっかりとすることです。
2位甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
【どのような病気?】甲状腺ホルモンの機能(新陳代謝を盛んにする)が弱まること。
気性が荒くなる。
症状
- 活発になる
- 食欲が増える
- 攻撃的になる
- 体重が減る
- 水をたくさん飲む
- おしっこの回数が増える
- 嘔吐
- 下痢
治療法
- 抗甲状腺薬剤
- 甲状腺切断
予防法
有効な予防法は、まだ見つかっていないようです。
1位慢性腎不全(まんせいじんふぜん)
【どのような病気?】腎臓の機能(老廃物を体から追い出す・血圧の調整・血液を作る司令官・体液量、イオンバランスを調整する・強い骨を作る)の働きが、徐々に動かなくなってしまうこと。
高齢になるとなりやすくなる。
症状
- 水をたくさん飲む
- おしっこの回数が増える
- 食欲がなくなる
- 体重が減る
- 嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 貧血(運動を嫌がる・呼吸がしづらい・口の中かが白くなる・尿の色が濃くなる)
治療法
- 点滴
- 薬剤
- 活性炭
- 造血ホルモンの投与
- 処方食
予防
- 他の病気からなることが多いので、ワクチン接種や清潔な環境作りに心がけましょう。
- 定期健診を年に1度、受けることをお勧めします。
*「慢性腎不全」とは病名ではなく「慢性的に腎臓の機能が弱くなっている」ということなので症状・原因によって病名が変わっていきます。ですので、症状・原因によって治療法が変わっていきます。
これからのことを考えましょう
上記の病気にならないためにも予防・予防接種をしっかりとすることをお勧めします。
予防接種で予防できる病気としては「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫カリシウイルス感染症」「猫汎白血球減症」「猫白血球ウイルス感染症」「クラミジア感染症」があります。
費用につきましては、病院によって異なりますので確認をしてみてください。
予防については、ストレスを与えない・欲しがるからとおやつを与えすぎない・適度な運動をさせることが重要です。もし病気にかかってしまうと、猫ちゃん以外に金銭面的にも心配になります。治療費が高いからといって、治療を断念してしまうのは悲しいことですよね・・・治療費で心配な方には「ペット保険」をお勧めします。最近では様々な保険が出てきているので、自分にあった保険が選べると思います。病気にかかってしまった猫ちゃんは、早めの病院受診をしてください。感染症の場合他の子にも移してしまう可能性があります。早めに治療を行い、感染させないようにしましょう。また、定期的な健康診断を行い隠れている病気を見つけてあげることも、大切です。