犬も人間と同じで老化に伴い、体力・筋力・内臓機能・5感が乏しくなってきます。その為、少し動いただけで体力が奪われ疲れて寝てしまうのです。また、5感が鈍ってくるのでちょっとしたことには気が付かずに、そのまま寝ていることもあります。高齢犬の場合「寝ていることが増えたから体調が悪い」ということでは無いので安心してください。しかし、寝ているだけでは更に筋力が弱り要介護犬(介護が必要になる犬)になるスピードを早めてしまうので注意しましょう。
耳が悪いのかも?
少しのものとでも反応しない場合は耳が遠くなっていることが多いです。高齢犬は難聴という耳の病気にかかりやすいので、原因は何なのか病院へ連れて行ってあげましょう。また、以下の行動が見られる場合は耳が原因かもしれないので、じっくり観察して見てください。
- 物音がしても起きなくなった
- 知らない人が来ても起きなくなった
- 飼い主さんが近くにいてもおきない
- 「散歩」と言っても起きなくなった
体力が無くなった
体力が無くなるとぐっすり寝ることがあります。散歩の時にちょっとした坂でも息切れをしたり、段差を登るときもやっとこさ登ったりと、体力の衰えが見え出した場合はエネルギーを貯めるために睡眠をいつもより長くとるようになります。
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筋力低下したかも
年を取っていくと足や腰の筋肉が衰えてしまいます。その為、起き上がる時や歩く時・ご飯を食べる時など1つ1つの行動で元気だった時よりも体力を消費してしまいます。しかし、寝ているだけではどんどん筋肉の力が弱っていき、寝たきり状態になるスピードを早めてしまいます。そうならないためにも、痛みでうなだれて寝ていない場合は定期的に起こして少しでも運動させてあげましょう。もし動いた時に「キャイン!」と鳴くようでしたら、どこか怪我をしているか病気にかかっている可能性がありますので1度獣医師さんに見てもらしましょう。
睡眠障がいかも
寝すぎてしまう場合には「過眠症」という病気の可能性があります。犬にも人間と同じく、過眠症や不眠症・ナルコレプシー(睡眠発作)などの睡眠障がいを引き起こすことがあります。
過眠症
過眠症の場合その名の通り、過剰に睡眠をとることをいいます。ずっと寝ていて起きなかったり、起きてもうとうとと常に眠そうにしている場合は過眠症かもしれません。
ナルコレプシー
私たち人間でも問題視されている睡眠発作です。人では運転中や人と会話している最中でも急に寝てしまうことがあります。犬でも激しく走り回ったり他の犬と遊んでる最中にこてんと寝ることがあります。しかし、すぐに起き上がり何もなかったかのように再び走り回るのです。
認知症のサインかも
わんちゃんでも年を取ると、認知症(痴呆)になる事が多くその症状として「昼夜逆転」があります。そのため、もし昼間寝ていることが多く夜におきている場合は認知症の可能性がありますので一度病院で見てもらう事をオススメします。
認知症(アルツハイマー)の症状
人間と同じで脳が衰えていく病気です。その為今まで出来ていたことが出来なくなってしまう事が主な症状として多いです。
例えば
- 後ろに下がる事が出来ない
- 隙間に挟まってしまう
- 昼間は寝ており、夜になると起きる
- 夜泣きをすることが増える
- 夜徘徊をすることが増える
- 障害物があっても避ける事が出来ない
- お楚々をすることが多くなる
- 部屋の中を歩き回る
もし寝たきりになってしまったら
寝ることが多くなった高齢犬はいずれ寝たきりになり、要支援犬から介護犬へと介護レベルが上がってきます。もし老犬介護が必要になった場合、介助グッズを使う事によって介護への負担がへりますので検討してみてはいかがでしょうか?
小型犬のにピッタリの介護グッズ3種
小型犬にピッタリの介護用品を紹介していきます。
まとめ
わんこでも歳をとると寝ることが多く、動きがゆっくりになってきます。元気だった時のように散歩に行こうとしないことが増えてきますが、ずっと寝ていると筋力が落ちてしまうため軽い運動でも良いのでしてあげましょう。