寿命を左右するサインかも?見た目・ニオイに出る愛犬の25の老化シグナル

犬は何才ごろから老化がはじまるの?

犬の年齢を人間に換算すると

老化のあらわれ方は人間同様で個体差が大きいですが、だいたい生後5年〜7年前後から出てくる場合が多いです。また多くの犬は、まずはじめに外見の変化が見てとれるようになり、次に体力や代謝の低下、筋肉や神経機能の低下と、徐々に老いが出てきます。

犬の年齢は人間だと・・・?

犬の実年齢を人乗年齢に換算すると・・・。生後2年以降は、小・中型犬は1年に4歳ずつ、大型犬は1年に7歳ずつ加齢してゆきます。

 生後年数 小・中型犬 大型犬
 1才 15才 12才
 2才 24才 19才
 3才 28才 26才
 4才 32才 33才
 5才 36才 40才
 6才 40才 47才
 7才 44才 54才
 8才 48才 61才
 9才 52才 68才
 10才 56才 75才
 11才 60才 82才
 12才 64才 89才
 13才 68才 96才
 14才 72才 103才
 15才 76才 110才
 16才 80才 117才
 17才 84才 124才
 18才 88才 131才
 19才 92才 138才
 20才 96才 145才

 

シニア期:前期(元気な老犬)

小型犬・中型犬でいうと生後年数7才くらい、大型犬で生後年数6才くらいが人間でいうと40代後半〜50代にあたり、見ための老化の初期症状がチラホラと見られます。

老化を止めることはできませんが、早め早めの気配り対応で、老化のスピードを遅くさせることはできます。動けなくなってからあわてるのではなく、生活全般に関して見直す意味でも、老犬生活にむけて準備をする意味でも、一度きちんと見直す時期かと思います。

シニア期:中期(要支援犬)

小型犬・中型犬でいうと生後年数11才くらい、大型犬で生後年数8才くらいが人間でいうと60代にあたり、体の衰えが徐々に目立ち始め、この頃から病気にもかかりやすくなります。

筋力も体力も、そして体の内部も低下し、寝る時間が増えがちです。もちろん無理は禁物ですが、愛犬の様子をみながら散歩にでかけるなどしてあげてください。「老犬だから仕方ない」と言わずに少しだけ頑張ってみましょう。

シニア期:後期(要介護犬)

小型犬・中型犬でいうと生後年数14才くらい、大型犬で生後年数9〜10才くらいが人間でいうと70代以降!足腰がおぼつかず歩行が困難になったり、食事の世話をしたり、排泄の処理をしたりと介護が必要になることも。家族や獣医師に相談・協力をして、対応しましょう。飼い主が無理せずに元気で楽しそうにいてくれるほうが、きっと嬉しいはずです。

老化シグナルにいち早く気づくには

日々の散歩や食事、ふれあったとき、うんち(はいせつ物)の様子を観察するなどで変化がみられるかもしれません。

また、「年のせい」と自己判断せずに獣医に相談、定期検診で目に見えない老化をチェックしてください。もしかしたら見た目ではわからない体の内部の老化も発見でき、思わぬ病気の予防ができるかもしれません。

見た目に出る12の老化シグナル

見た目に出る12の老化シグナル

シニア期初期の老化、昔の写真と見比べたりすると見た目でわかるものが多いです。日ごろからマッサージやブラッシングなどして愛犬の観察をしておくと、ちょっとした変化にも気づきやすくなります。

1)白髪がはえる、毛の色が薄くなる

老化すると色素細胞がおとろえ、色のない白っぽい毛が生えてくるようになります。はじめは顔やおでこまわりの白髪が目立つようになり、じょじょに体全身にも白い毛が生え始めます。寿命に影響するものではありませんが、ブラッシングなどして毛の生えかわりがスムーズになるようにしてあげましょう。

2)目が白くにごる

華麗で水晶体の中心がかたくなり、目のレンズ(水晶体)に光が当たると白く濁って見えます。これは核硬化症と呼ばれる症状で、視力には影響しません。ただ、白内障や角膜の異常(角膜炎)という場合もあります。

床に顔をこすりつけたり、目やにや涙などの症状がでたら、すぐに病院へ連れて行ってあげましょう。

3)口臭がつよくなる、歯の表面が黄ばむ

年とともに唾液の調整が上手にできなくなると、お口の臭いがくつくなります。また、歯の表面に歯垢(しこう)や歯石が蓄積し、歯が黄ばんで見えることも。老化ではなく、歯周病が原因で症状が現れている可能性も高いので、気になったらかかりつけの獣医さんで診察してください。

4)毛づやがわるくなる、毛がうすくなる

消化吸収機能が衰えはじめ、若いときと同じものを食べても栄養が毛まで行き渡らなくなります。毛づやが悪くなってきたかな?と感じたら、消化の良いシニア犬用のフードに切り替えてあげてください。おおよそ7年目くらいからが目安です。

また、クッシング症候群や甲状腺機能の低下などがシグナルの原因の場合もありますので、定期検診で獣医師さんに相談してみましょう。

5)犬も加齢臭?体臭がきつくなる

ずっと一緒にいると気づきにくいかもしれませんが、加齢による新陳代謝の低下で皮脂がたまり、犬も「加齢臭」が発生します。また、皮膚の抵抗機能がおちて細菌に感染したり、ホルモンバランスがくずれて皮膚病をおこして臭うこともあります。

6)皮膚にイボができる

イボができる部位は顔や体などその個体それぞれ、年をとってできやすくなる体質になることもあります。人間とおなじ、毛穴の汚れのようなイボもあれば、白っぽいニキビのようなイボも。

ただし、色や大きさの見た目だけでは、良性か悪性かの判断がつきませんので、イボを見つけたら獣医師に相談してみてください。

7)皮膚がカサカサしている、フケが出る

年をとり体内の水分を保とうとする皮膚の保湿機能が低下し、乾燥してむけてしまうのでフケが出やすくなります。じょじょに増えていくわけでなく、これまで出なかったのにある日突然フケが出だした場合は、感染症やホルモンバランスの崩れによって皮膚病をおこしていることもあります。

8)シミができる

老いて皮ふの新陳代謝が鈍ると、シミのもとになる色素が体外に排出されずにシミになります。寿命に影響するものではありませんが、シミがイボのようにもりあがったり出血したりしている場合は病気の疑いもあるので病院へ連れていきましょう。

9)肉球がガサガサになる

肉球は年とともにうるおいを保てずに表面が乾燥し、ひびわれたり弾力性が低下します。肉球には角質の厚い層ができて

白っぽくガサガサになることも。寿命に影響するものではありませんが、乾燥してひび割れていると歩きにくかったり痛がったりすることもあるので、散歩の前後で肉球クリームなどを塗ってお手入れをするとよいでしょう。

10)鼻の色が薄くなっている・表面がカサカサする

加齢によって色素細胞の機能が低下し、まえは真っ黒や茶色だった鼻が、年齢とともに白っぽくかわってくることがあります。また、保湿機能や代謝機能が低下すると鼻の表面が乾燥し、鼻の表面がうろこみたいになったり、弾力性がなくなったりします。

犬を飼っている環境が乾燥していると悪化しやすくなるため、加湿器などで湿度50〜60%を保てるようにしましょう。

11)足腰が痩せて骨ばって見える

年齢をかさねて運動量がへり、筋肉量がおちていくため、骨ばってみえるようになります。とくに腰まわりやうしろ足の筋肉は衰えを感じやすく、見た目でわかるほどやせていくことも。

無理のない範囲で散歩をすること、食事に気をつけてあげることで筋肉の衰えの予防を。

12)まぶたや口角などが下がる

体の筋肉だけでなく、顔の筋肉も衰えを感じます。口元や目、顔まわりの筋肉がおちると、見た目の印象がかわってきます。数年前の写真と見比べてみると、どこか穏やかな顔つきにかわっていたりします。

動きやしぐさに出る12のシグナル

動きやしぐさに出る12のシグナル

1) 音や呼びかけへの反応がにぶくなる

老いが進むと徐々に聴力が衰るため、飼い主さんの呼びかけや帰宅に気づかなくなったりします。とくに低い音を聞きとる力が衰えてきます。

病気や脳神経系の腫瘍などで難聴になる場合もあるので、定期検診などでチェックしておきましょう。

2)歩くスピードが落ちる、走らなくなる

筋力が衰えだすと、「走りたい!」という欲求も低下するようで、動作全体がゆっくりとしだします。ただし、循環器系や骨、関節の病気が原因によるものもありますので、注意が必要です。

3)散歩の途中で座りこむ

昔は散歩が大好きだったのにあまり行きたがらない、歩き方がもつれてる、すぐ座ろうとするなどの変化を目の当たりにしている飼い主さんもいることでしょう。

ただし、ひんぱんに座り込んだり、呼吸があらい・咳きこむ場合は、筋力や体力の低下だけでなく心臓や肺などの病気が原因の場合もありますので、注意が必要です。

4)少しの段差でつまづく、階段を降りられなくなる

足腰の筋肉がおちたり、脳の回路が鈍るなどでつまづいたり降りられなくなったりします。若いころは問題がなかった階段にも、落ちると危ないのでゲートをつけるなどして転げ落ちないように注意しましょう。

5)おもちゃやリードを見せてもあまり喜ばなくなる

まえは好きなおもちゃやリードを見せると、全身で嬉しい!と表現をしていた子も、年とともに好奇心がうすれたり、脳の回転や体がおとろえだすと、嬉しいとおもっていても全身で表現することがむずかしくなります。

6)疲れやすい・寝る時間が増える

帰宅すると寝ていることが増えたりしていませんか?だんだんと起きて「何かをしよう!」という意欲が薄れてくるようです。また体力の低下もあいまって、疲れやすく寝る時間が増えます。

7)便秘しがち、下痢しやすくなる

腸や肝臓などの消化吸収・代謝能力が落ちるために、これまでとおなじ餌を食べていても、下痢や便秘になることが。また、脳からの神経伝達がスムーズにいかなくなることで、自発的な排便が困難になってしまうことがあります。便秘の場合は、強制排便といって、ウンチを指でかき出したり、肛門周囲に刺激を与えて排便の促す必要があるケースもあります。

下痢や便秘が3日以上続くようであれば、病気の疑いもあるのでかかりつけの獣医師さんに相談してみてください。

8)歩いていると、壁やものにぶつかる

視力の低下や、判断力の低下により、家具やガラス戸などにぶつかるようになります。もしくは、白内障や緑内障、角膜炎などによる視力の低下の場合もあるので、念のため定期検診などで獣医師さんに相談してみてください。

9)おもらし、排泄の変化やトラブルが増える

シニアの後期でとくに起こりがちなのが、排泄のトラブルです。排泄を制御する膀胱括約筋(ぼうこうかつやくきん)が衰えるため、これまでお外やトイレシートでしかおしっこをしなかったのに、回数が増えたり今までは問題なくできていたのにトイレを失敗するということもあります。

わざとではないので怒らずにそっと片付け、必要に応じておむつなどで対応してください。認知症で粗相をするということもあるので、夜鳴きや徘徊などが見られるときは病院で相談してみましょう。

10)おやつやゴハンが近くにあっても、気づかない

鼻の粘膜が衰えることで嗅覚が低下、食べ物に気づきにくくなったり、これまでニオイのつけられたフードばかり好んで食べていた場合は食べなくなることも。食欲がない場合はフードにお湯を入れてふやかしたりするとニオイがたちます。

病気によって食欲が低下する場合もあるので、フードや食べ方をかえても食べない場合は動物病院で相談してみましょう。

11)立ち上がるとき、歩きだすときにふらつく

自分の体重を支えきれなくなり、立ち上がるときや歩き出しでフラフラ…。転んでケガをしないように近くでみまもったり、ひどい場合には補助歩行ハーネスなどでサポートしてあげましょう。

12)四肢が震えている

寿命に影響するものではありませんが、立たせると足が小刻みに震えています。疲れやすいようなので、長時間立たせっぱなしにしないでくださいね。骨・関節や筋肉の病気が原因の場合もあるので、歩いているときも震えるようだったら動物病院へ連れていきましょう。

13)水分をとらなくなる

加齢とともに、体力的にも水分をとらなくなることも。反対に、よく水を飲むようになった場合は病気の可能性がありますので、獣医師に相談してください。

いかがでしたか?

見た目・ニオイに出る愛犬の25の老化シグナル

毎日いっしょにいると気づかないけれど、こうして見直してみると老化のサイン・病気のサインに当てはまるものもあるのではないでしょうか。
同じ犬種で同じ歳でも、老化には個体差がありますのでそれぞれの段階に合ったサポートをしてゆきたいですね。チェックリストでチェックしてみてください。

ちなみにうちの老犬わんちゃんは、典型的なシニア後期。

  • なぜかゴハンを食べるときにおすわりした状態で少し腰を浮かせ、震えながら食べる
  • おしっこやうんちをトイレシートからはずす、これまでしなかったところで排泄する
  • 全身に白髪
  • 目が白くにごる
  • シニア期からアレルギーが出だした
  • 水をよく飲むようになった(そのぶんおしっこをあちこちに;)

いつまでも一緒にいて欲しいので、ゆっくりと老いと付き合って介護してゆければと思います♪

nobushino