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犬は1日何リットルのお水を飲むの?
犬が1日に最低限必要な水分量は「132×体重kgの0.75乗が目安」や「体重×0.05~0.07」といわれています。こちらの式にあてはめると、5kgの体重の犬の場合はおおよそ350ml〜495mlくらいですね。
飲んでいる水の量をチェック
愛犬の水分補給量をチェックしているひと、実は少ないのではないでしょうか?犬が1日で飲んでいる水の量は老犬の病気予防のためには把握しておきたいところです。
水分補給不足で病気に
水分補給不足でなりやすいのが、次の病気です。
- 脱水症状
- 尿結石
- 膀胱炎
- 腎臓病
- 便秘
健康な犬のおしっこは薄い黄色なのですが、色が濃い場合には摂取する水分が不足気味である可能性がありますので、日頃からチェックをし、色が濃いなーと思ったらお水を飲ませる工夫をしてみてください。
いつもより水分量が減っていると感じたら、自己判断をせずにすぐに動物病院へ連れていきかかりつけの獣医師に相談しましょう。
水を飲まなくなった、飲む量が減った場合の対処法
犬にとってニオイや味のない水はあまり魅力を感じません。加齢により嗅覚が衰えていくので、ますます水をのまなくなることも。
犬用ミルクをあたえてみる
ヤギミルクや犬用のミルクなどを与えると、健康のためにエネルギー補給や栄養補給にもなります。
水分量の多いフルーツをあたえてみる
リンゴやみかんなど、犬も食べてOKなフルーツをあたえてみましょう。種果肉の部分だけ与えるように気をつけてください。ミキサーでジュースにしてあげる方法もおすすめです。
※ ブドウやレーズンは犬にあたえると高確率で嘔吐や下痢、腹痛などの症状が現れるので、注意してください。
※ みかんの薄皮や種、リンゴの葉や茎・種は有害なため必ずとってください。
フードをお湯でふやかす
エサをお湯で浸してあげると、匂いがたち食欲も増加しますし、エサと一緒に水を摂ることことができます。
自力での水分補給が困難になった場合の対処法
体力の低下により、自力で水場までいけない、気力がおきないなどの理由で水分をとらなくなることもあります。
シリンジで水分補給
シリンジで口に入れても飲み込まない
介護での水分補給はシリンジで与える以外ありません。ほとんどこぼしてしまう事は承知で、アゴの下に器を当てて飲ませます。
一度にはほんのわずかしか飲めていなければ、回数を増やすしかありません。時間を決めて与えるか、表に飲んだ量を記入して、少ないようならば、まめに与えるようにします。
これらの症状は病気かも?
老化ではなく病気の場合もあります。次の症状に当てはまる場合は、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
- トイレに行く回数が増える
- トイレを我慢できなくなる
- 食欲が低下する
- お腹を触られるのを嫌がるようになる
- オシッコに血がまじることがある
加齢にともなう変化については、次のチェックをしてみてください。
寿命を左右するサインかも?見た目・ニオイに出る愛犬の25の老化シグナル
7歳以上のシニア犬が増えている昨今。
老化のシグナルは病気のシグナルであることも。犬は年を取って体が衰えていくと、それが老化シグナルとなって見た目や行動に少しずつあらわれてきます。見逃しがちな老化のサインですが、異常に気付いてあげる事で、早期発見や予防につながります。徐々に年老いていく愛犬の健康をどう守り、どう生活を充実させていくか。日頃の生活のなかで愛犬の見た目や行動を観察し、早めの予防や対処をしてあげてください。