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「ミルクボランティア」というのをご存じですか?ミルクボランティアは、2014年度に猫の殺処分ゼロを達成した熊本県が実施したことで話題をよんでいます。生まれたばかりの犬や猫は管理が難しく、処分されてしまいます。そこで、一時的に預かりお世話をしてもらいセンターに返して貰うことによって、里親さがしを行う事ができ生存率をあげることを成功させたのです。今回はそんなミルクボランティアについて紹介していきます。
ミルクボランティアとは何をするの
ミルクボランティアとはミルクを必要としている、生後45日以内の子猫のお世話をするボランティアです。殺処分される中には、生まれたばかりの赤ちゃん猫が存在しその赤ちゃん猫を育て再び里親を探す対策を取ります。そのためには、4時間に1度のミルクを与える事などのさまざまな条件に見合った人しかボランティアには参加できません。
ミルクボランティアの参加条件
- センターがある地域にお住まいの方
- 動物を飼ってもよい物件にお住まいの方
- 定期的にセンターに子猫を連れてこれる方
- 生後45日が過ぎてセンターに返してくれる方
- 犬や猫をすでに飼っている場合は、その子達のワクチン接種、去勢手術、狂犬病予防接種、登録を行っている方
- 原則として終始お世話をする事ができる方
- ボランティア講習を受けている方
- 1日3時間以上はならいている方は、4,5時間に1度のミルクを与えられないため残念ながらミルクボランティアには参加できません。
※ミルクボランティアの参加条件はそのセンターによって異なりますので、直接問い合わせてください。
預かり子猫のお世話の内容
- 1日4〜5時間おきに子猫にミルク
- 子猫のオシッコやうんちを出してあげる
- 子猫の体温調節を行う
- 体が汚れたらキレイに洗う
- 体調が悪くないが毎日チェックする
※お世話の内容や、貸出されるもの・子猫の返却時期などはセンターによって異なりますので、直接問い合わせてください。
ミルクボランティアをすると・・
今まで、ミルクを与える授乳期の猫はすぐに処分されることが多かったのです。しかし、このボランティアの活動により里親を探し、幸せな生活が送れる可能性がぐんと上がり譲渡率もほぼ100%を達成しています。処分される子猫が減っていくことにより殺処分ゼロを達成することができました。
熊本のセンターではこんなことも
飼い主が持ってきたペットは安易に受け取らない
飼い主本人がペットを持ち込む事もあるそうで、そのような時は安易に受け取らずになんで捨てるの?と言い合いになるようです。職員の方も嫌われる覚悟で受け答えをしているそうで、それほど熱意を持ち殺処分ゼロにしているということは素晴らしいですよね。
飼い主の腕の中で最後を・・
自分の手でペットを持ち込まれた方は、最後は飼い主さんの腕の中で最後を終わらせる事もあるそうです。飼い主さんに抱えてもらい獣医師が麻酔薬などの静脈注射をし、息を引き取る所を目の前で行うそうです。中には「もう飼わない」という方もいます。安易な気持ちでペットを飼った人に、命の大切さを知ってもらうには一つの手だと思います。
まとめ
いかがでしたか?
ミルクボランティアで救えるいのちがあるのです。興味がある方は1度問い合わせてみてはいかがでしょうか。また、飼い主さんは最後までしっかりとペットの事を可愛がってあげてください。保健所に持っていけば、里親サイトに登録すればいつか違う人の手に渡って・・・なんて事を簡単に考えないでくださいね。飼うのであれば、前もって準備や知識を完璧にしておきましょう♪