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涙やけや目やにに圧倒的に効くドッグフード?
結論から言うと、涙やけや目やにに「効く」ドッグフードがあるわけではありません。ただし、涙やけの原因のひとつに「食物(=ドッグフード)」があげられます。つまり、現在食べさせているドッグフードやおやつに含まれるタンパク質の種類や質、またドッグフードに対するアレルギー反応が原因にある可能性があるのです。
そもそも涙やけはどうしておこるの?
涙やけとは、涙で目のまわりの被毛(ひもう)が茶色く焼けた色になることで、流涙症(りゅうるいしょう)によって溢れた涙によっておこります。
流涙症の原因
- 先天的な異常によるもの
- 食物アレルギーや生活環境
- 結膜炎、角膜炎、眼瞼炎等の眼疾患
- 目への刺激等による涙の過剰分泌
- 逆まつげが目が内側に向いてしまっている
いつから涙やけがあるか
ドッグフードが原因の場合、いつから涙やけがあるのか?を思い返してみてください。涙やけができはじめた前後でフードを変えたなどの思い当たる環境の変化がある場合は、可能であれば前のフードに戻してみる、もしくはドッグフードやおやつを変更してみましょう。
我が家はわたしがチワワ、母がミックス犬を飼っており、チワワにはプレミアムフードを食べさせていたのですが、ミックス犬は母の家計の事情(涙)で安いフードを食べさせていました。ミックス犬の餌がきれてしばらくナチュラルフードを食べさせていたら、ほかに何もしていないのに涙やけが治りました。
ドッグフードやおやつの変更をしてみよう
極端に安いドッグフードやおやつには添加物が多く加えられており、原料費を下げるために粗悪なタンパク質を使用しているケースが多くあります。また、安価なドッグフードは必須栄養素が足りない可能性もあります。無添加、人工添加物が含まれていないもの、また栄養バランスや添加物不使用のペットフードを選んだり、愛犬が子犬なのか成犬なのか高齢犬なのかによってもドッグフード選びが違ってきます。
保存料としてつかわれる「酸化防止剤」
酸化防止剤に含まれる成分には発ガン性があるとされており、人間の食べ物でも使用することが禁止されています。材料を見てもわからない場合は、製造から2年以上を目安に、極端に賞味期限が長いものには注意してください。
・エトキシキン
・BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
・BHA(ブチルヒドロキシアミソール)
ドッグフードの食いつきを良くする「甘味料」
食卓砂糖、ビートパルプ、コーンシロップ、グルテンミール、糖蜜など、栄養的価値はほぼゼロですが原材料を抑えることができる上に、フードの量を増やすことができ、犬のくいつきがよくなります。
・ビートパルプ
・コーンシロップ
・ソルビトール
・キシリトール
・グリシリジン
・アンモニエート
ドッグフードを色鮮やかに見せる「着色料(発色剤)」
人間からすると「きれいな色の方が美味しく見える」ものですが、犬にはまったく関係のないことです。赤色○号、青色○号などの表記には注意が必要です。主に下記の号数には注意しましょう。
・赤色3号
・赤色40号
・赤色102号
・赤色105号
・青色2号
その他の危険な添加物
・プロピレングリコール
・亜硝酸ナトリウム
・ソルビン酸カリウム
・没食子酸プロピル
まずは動物病院で相談して
逆まつげが原因による炎症や、鼻涙管(眼から鼻の奥に涙が抜けていく管)がせまい場合、先天的な異常によるものの場合は、ドッグフードの変更や日常のケアだけでは涙やけの改善が難しい場合があります。(鼻涙管が狭いかどうかは動物病院でのフローレステストで確認することができます。費用は病院によりますが、~25,000円ほど。)
原因は様々で、フードの変更でなおることもありますが、自己判断せずにまずは動物病院で診察を受けてくださいね!