目次
愛犬の無駄吠え。どうしてそんなに吠えるの!?うるさい!!と怒ることもあると思います。無駄吠えが原因で近所とのトラブルになったりすることもしばしば・・・そこで、なぜそこで吠えているのかを理解し、その原因による対策を考えることが必要です。無駄吠えをなくすためにも小さいうちからトレーニングをすることが大切です。今回は、無駄吠えの原因・愛犬はなにを訴えているのか・しつけ方法を紹介して行きたいと思います。
無駄吠えの原因
無駄吠えにはたくさんの原因があります。そのなかで、どの原因なのかよく観察を行い、しつけや異変を察知するようにしましょう。
◎構ってほしい・遊んでほしいなどの要求
◎飼い主とのはぐれたときの寂しさによる不安
◎雷や初めてあった犬や人への恐怖
◎自分の縄張りに誰かがきた時
◎病気やけがなどの痛み
◎認知症による脳の老化
◎他の犬につられて吠える
原因別の無駄吠え対策方法
欲求不満に対しての対処方法
犬にとって何が満たされていなのかを観察し、その満たされていないものをみたして上げましょう。栄養が足りてているか・新鮮な水か・寒くないか・散歩がしたいのか・遊びたいのかをよく観察をしてみてください。精神的にも生きていく中で必要なものでも、なにが足りないのか見つけ、改善して上げましょう。食事や運動、マッサージなど、何かのアクションを起こすときに「オスワリ」や「マテ」をさせることにより、無駄吠えをした時に「マテ」と指示を出すとマテをしてくれ、吠えることを辞めることがあります。
飼い主とのはぐれたときの寂しさによる不安
留守番や飼い主と離れた時に寂しくなり、ほえる子がいます。これは「分離不安症」という病気がありますので、治療をすることによって改善することができます。そこで、大切になってくるのは甘やかせすぎない事です。常に一緒にいるとお留守番など飼い主と離れる事に対し寂しく不安になり、「おいていかないで!ここにいるよ!!」と吠えますので、まずは一人になることに慣らしておきましょう。
恐怖や不安に対しての対処法
何かに対して怖がっていたり不安に感じて吠えている場合は、その原因のものなどを取り除いてあげるだけで解消できます。人に対して怖がっている場合は、まず人に慣らすしつけをしてあげましょう。そのしつけをすることによって、来客の人や通行人の人に向かって吠えることが少なくなります。
痛みにたいしての対処法
「キャン!」といった吠え方の場合は痛みを訴えている可能性が高いです。トイレの時やうずくまっている時にこのような泣き方をする場合は、大きな病気のサインかもしれません。犬は痛みに強いのですが、我慢強い犬が痛くて吠えるということは、危険な状態かもしれません。その場合は、すぐに病院受診に行ってあげましょう。
認知症に対しての対処法
認知症になってしまいますと、無駄吠えが増えてきます。今まで、夜泣きや無駄吠えなどなかったのに、9歳ぐらいから増えてきた・・というかたは、もしかしたら認知症の症状の一つかもしれません。認知症は完治する治療法などがないため、これからのことを考え、動物介護について調べておく事をオススメします。
縄張り意識に対する対処法
自分のテリトリーの中に見慣れないものや人が入ってくると、威嚇のために吠えます。室内であれば、カーテンなどをしめてその対象のものが見えなくするだけでも減るかもしれません。また、「飼い主を守らなければ!」と飼い主さんを自分よりも弱いものと見ている可能性があります。散歩の時や遊ぶ時などに、「自分のほうが強い!」と思わせないようにすることも大切になってきます。
他の犬につられて吠える時の対処法
多頭飼いをしており、1匹が無駄吠えをするとそれにつられてみんなが吠えてしまうことがあります。そのときは、その原因となる犬に無駄吠えに対してのしつけや原因を取り除いてあげると良いでしょう。
無駄吠えをやめさせるためのしつけの方法
「吠えたら怒る」は厳禁!
まず注意してほしいのが「吠えたら怒る」です。この「怒る」行為はもっと犬の問題行動を悪化させてしまいます。「吠えちゃダメでしょ!!」と叱ってしまうと「吠えたら構ってもらえる!ご褒美がもらえる!」と勘違いさせてしまいがちです。犬は飼い主さんから「無視」や「かまってもらえない」事に対して、「面白くない。しても無駄だ」と思います。吠えていても「無視」をすることで、しても意味がない事を覚えてもらい、吠える事をやめたらすぐに思いっきり褒めてあげましょう。ここで大切なのが「鳴きやんだらすぐに褒める」事です。すぐに褒めないと、なにに対して褒められているのかわからなくなってしまいます。最初のうちは、吠えている中無視するのはとても苦痛に思うかもしれませんが、それもしつけの一つなので、根気強く鳴き止むのを待ってあげてください。
オスワリ・フセ・マテを有効活用しよう!
吠えているときに「オスワリ」「フセ」「マテ」などを指示し、いったん落ち着かせる方法もあります。そのためには、「オスワリ」「フセ」「マテ」など正確にしつけておく必要があります。その指示を聞いてもらうためには、愛犬とのコミュニケーションを取ることが必要となってきます。まずはどんな時にでも指示を聞けれるように、徐々に慣らしていきましょう。お家の中で何もしていない時→遊んでいる時→外に出た時→慣れない環境の所にいる時→見知らぬ人が多い所・・・など、徐々にハードルをあげていきます。急に見慣れない人がいる所や環境の所でしてしまうと、犬もそわそわして落ち着かずに失敗してしまう事があります。ゆっくりと慣らしていきましょう。
原因を取り除いてあげよう
原因となるものに慣らすことも1つの方法としてあります。犬の目線と、人の目線では見ているものが異なります。私たちではなんとも思わないものでも、犬の目線から見ると怖いものや凶器にみえてしまうことがあります。何かに向かって吠えていたり、怯えながら吠えているときは何かが原因ですので、それを見つけ出してあげましょう。もし、置物や何かに反射した光などにおびえているのであれば、それを別のみえないところに移動してあげるだけで吠える事が少なくなります。
無駄吠え対策グッズの効果とは・・
今では無駄吠え対策グッズがたくさん売られています。吠えると電気が流れる首輪や、吠えると犬の嫌いな匂いがするものなど様々なものがあります。
しつけスプレーは効果があるの?
一時期お酢を薄めたものを、犬の鼻に吹きかけることによってムダ吠えをしなくなる。というものが話題になりましたよね。しかし、犬にキツイ臭いを吹きかける事は絶対にしないでください。犬は人間の何千倍もの嗅覚をもっていますので、私達ではほのかに香る臭いでも犬にとっては強烈な臭いに感じてしまいます。
吠えると電気が流れる首輪は効果があるの?
効果はあるといわれています。吠えたら手元のリモコンのボタン操作で犬に付けている首輪に電流を流し、止めさせる事ができます。しかし、電気の強さや頻度が多いと犬にとって苦痛に感じストレスを抱えることがあるので、使用頻度には注意をしましょう。キャイン!!と吠える時は「痛いよ!!」と訴えているので、すぐにやめてあげましょう。
無駄吠え防止口輪は効果があるの?
無駄吠え防止の口輪は、口をおおい開けないようにするものなので、効果としてはありますがこれは常に付けないようにしておきましょう。口の動きを制御しているため、犬は呼吸によって体温調節を行うのでそれまでもできなくなってしまいます。また、しつけのためなどではなく病院受診の時、いやがって看護師さんや獣医さんに噛みつかないように使うと良いでしょう。
グッズを使わなくともしつけを行いましょう
このようなグッズに頼るのも一つの方法としてはあるのですが、個人的にはオススメはしません。このような体罰を使わなくても、しつけをしっかり根気強くすことでムダ吠えを減らすことができます。また、ストレスの原因にもなる可能性があるため、ゆっくりと愛犬と信頼関係を築けながらしつけをしてみてください。
まとめ
いかがでしょうか?
トラブルの原因として多い「犬の無駄吠え」。どのようにしたら、吠えなくなるのか。ただただ吠える事を止めさせることだけを考えず、愛犬は今どうして吠えているのか、何にたいして吠えているのかをよく読みとることが大切になってきます。愛犬の気持ちになって、ゆっくり焦れずにしつけをしてみてください。