目次
- 動物病院を選ぶ11のポイント
- 1.ささいなことでも親身になって聞いてくれる
- 2.ペットのケアや看護・介護、リハビリにの仕方を教えてくれる
- 3.初診料・再診料・治療費が法外に高くないか
- 4.セカンドオピニオン(二次診療)に協力的
- 5.治療法をいくつか提示し、選ばせてくれる
- 6.ペット保険がつかえる(加入している人のみ)
- 7.自宅から通いやすい
- 8.待ち時間を調整してくれる、予約ができる
- 9.往診にきてくれる
- 10.スタッフ全員が雰囲気がよく、笑顔
- 11.院内やスタッフのみなりに清潔さが感じられる
- 動物病院のことを知る
- 日本全国にはいくつ動物病院があるの?
- 動物病院は人間でいうところの総合病院
- 一次診療と、一次診療をサポートする二次診療がある
- いくつかの病院を、用途に応じて使い分ける
- 病気が治りにくいときはセカンドオピニオンを考えよう
- 動物病院は自由診療
- 休診日の違うかかりつけ医をみつけておく
- 診察日、診察時間を確認
- 日常のささいなことでも病院に相談しよう
- 病気の初期症状や不調のサイン
- 定期検診はどれくらいの頻度でうけたらいいの?
- 爪切りは動物病院で切ってもらってます
動物病院を選ぶ11のポイント
飼い主さんが心から信頼できる動物病院に、安心して愛犬・愛猫の診察や治療を任せたいですね。今通おうと思っている・今通っている動物病院が、飼い主さんとペットにとって本当に安心できる病院でしょうか?次いくつかののポイントのうち、6〜7つ以上あてはまると、頼りになる病院といえるでしょう。
- ささいなことでも親身になって聞いてくれる
- ペットのケアや看護・介護、リハビリにの仕方を教えてくれる
- 初診料・再診料・治療費が法外に高くないか
- セカンドオピニオン(二次診療)に協力的
- 治療法をいくつか提示し、選ばせてくれる
- ペット保険がつかえる
- 自宅から通いやすい
- 往診にきてくれる
- 待ち時間を調整してくれる
- スタッフ全員が雰囲気がよく、笑顔
- 院内の精巣がゆき届いており、清潔
1.ささいなことでも親身になって聞いてくれる
診察によっては普段の生活のなかでのささいな気付きが、的確な治療につながることがあります。そのためには、飼い主さんと獣医さんがうまくコミュニケーションとれることが望ましく、飼い主さんのささいな疑問などに、嫌な態度や面倒くさがらずに丁寧に答えてくれる病院はおすすめできます。
2.ペットのケアや看護・介護、リハビリにの仕方を教えてくれる
看護や介護が必要になったときに、お家でのお世話の仕方や、老犬・老猫が寝たきりにならないようリハビリを取り入れてくれるような病院は、ペットが高齢化してくるととても頼もしいです。
3.初診料・再診料・治療費が法外に高くないか
動物病院というのは自由診療で、全く同じことをしても料金がちがうことがあります。医療のレベルの違いによって、料金に差が生じることがありますが、高い医療費を請求する病院が必ずしも高いレベルの医療をおこなっているとも限りません。
ではどうやって「法外に高くないか」を見たらよいでしょか?それは、ワクチン接種料金、フィラリアの検査費用、初診料、再診料、基本的な診察料、避妊手術料金などです。一般的に価格の差が出づらい、よくある診療メニューですが、お住いのエリアによって料金差もありますので、お近くの動物病院をいくつか比較検討してみてください。
初診料で2000円前後、再診料で1000円〜1500円くらいが一般的で、治療費はその内容によってさまざまです。
4.セカンドオピニオン(二次診療)に協力的
最近では、癌(腫瘍)や脳の病気、関節疾患など、専門的で高度医療が必要になってきました。ほかの病院を紹介してくれなんて言いづらい、なんて思う人もいるかもしれませんが、愛犬・愛猫のことをいちばんに考えて、セカンドオピニオンとして他の病院を紹介することもかかりつけ医の大切な役割です。快く専門医への紹介状を書いてくれる病院は信頼できます。
5.治療法をいくつか提示し、選ばせてくれる
がんなどの高度医療が必要な病気にかかったときに、ひとつの治療法をおしつけるのではなく、いくつかの治療法を提示し、それぞれのメリットとデメリット、そしてその費用を伝えた上で選ばせてくれる病院は安心します。
6.ペット保険がつかえる(加入している人のみ)
動物によっては、まったく病気にならない子もいれば、しょっちゅうケガや病気にかかる子もいます。そんなときに利用したいのが、ペット保険ですね。ですが、ペット保険に加入しているからといって、人間の健康保険証のようにどの病院でも利用できるわけではありません。ペット保険に加入している人は、保険がつかえるかどうかも選ぶポイントになりますね。
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7.自宅から通いやすい
動物病院は愛するペットの体調がすぐれないときだけでなく、治療後の経過でも行くことが多いため、通院のしやすさも重要です。家や駅から近い、車の場合は駐車場が広くて止めやすい、駐車場と病院の距離が近いといった点も、ポイントになります。
8.待ち時間を調整してくれる、予約ができる
病気やケガを抱えた動物にとって、待ち時間が長いことが身体の負担になることもあります。予約診療ができたり、事前の電話で混雑状況を教えてくれる、またトリアージを取り入れている病院は、犬や猫にやさしい病院ですね。
(トリアージとは、患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うことで、トリアージュとも言います。)
9.往診にきてくれる
歳を重ねて老犬になったとき、また症状が重くて通院しにくくなったときに、獣医さんが自宅で診察してくれる往診のサービスがある病院は万が一のときに安心です。
10.スタッフ全員が雰囲気がよく、笑顔
動物の医療では、動物看護士やスタッフはとても重要です。病院によっては、動物看護婦さんがレントゲンやちょっとした施術の際にペットの体をおさえたり、爪切りをしてくれることがあります。病院のスタッフが笑顔で接してくれると、ペットも飼い主さんも安心して通いやすいですね。
11.院内やスタッフのみなりに清潔さが感じられる
入った瞬間にくさい、イヤな臭いがするような汚い病院や、スタッフの制服が汚れているというような病院は、感染症などの対策に不安を感じます。
動物病院のことを知る
せっかくなので、動物病院のこと、そして賢いつきあい方をご紹介します。
日本全国にはいくつ動物病院があるの?
ちなみに全国の病院数は、2016年時点で11,675件あり、年間に10%ずつ増えています。東京都では1500件以上、地方でも平均的に1県に100件ほどの動物病院があります。思ったより多くの病院数がありますよね。
動物病院は人間でいうところの総合病院
人間の場合は内科、胃腸科、耳鼻科、脳外科、などあらゆる分野の病院がありますが、一般的によく見る動物病院の場合、獣医師1人ですべての科と犬猫だけでなくうさぎなどの動物の種類も診るといった、総合病院のようなものです。
一次診療と、一次診療をサポートする二次診療がある
時代とともに犬や猫がただのペットから家族へと役割がかわり、人と同じように多様かつ複雑な医療ニーズが生まれるようになりました。飼い主様の安心と満足を追求するために、浅くとも広い医療知識と技術が求められる一次診療(プライマリ・ケア)と、一次診療をサポートするために、狭くとも深い医療知識と技術が求められる専科診療(セカンダリ・ケア)とが連携し、動物医療の質を向上させるといった体制がくまれています。
たとえば最近では猫専門の動物病院や、腫瘍科(腫瘍・癌の専門)、皮膚科、整形外科などの専科診療、放射線治療などの高度医療が行われている病院などがあります。
いくつかの病院を、用途に応じて使い分ける
もちろん、大きな病院で、最新の機材が整っている病院でないといけないということはありません。
なんでも相談ができて、ワクチン接種、フィラリアやノミの予防措置、定期検診や予防接種を受けるための、普段づかいができる「かかりつけ医(ホームドクター)」と、精密検査や専門診療ができる「専門医」を調べ、使い分けることをおすすめします。
病気が治りにくいときはセカンドオピニオンを考えよう
いま通っている病院での治療に疑問がある場合や、治りにくいと思う場合は、セカンドオピニオンという二次診療を考えてみましょう。二次診療をうけるには獣医さんの紹介状が必要なこともありますので、かかりつけ医に相談してみましょう。
動物病院は自由診療
動物病院は自由診療のため、初診料や再診療だけでなく、たとえばフィラリアの駐車や予防接種など同じことをしていても費用が病院によって違います。医療費に差が生じるのは医療のレベルの違いですが、高い医療費を請求する病院が必ずしも高いレベルの医療をおこなっているとは限りません。逆に、医療費の低い病院で高度医療をおこなっている動物病院はありません。
休診日の違うかかりつけ医をみつけておく
突然の病気やケガ、事故でいつもの動物病院へ行ったけれど、休診だった!なんてことがないように、かかりつけの動物病院以外にも、休診日の違う別の動物病院をみつけておくことをおすすめしています。
診察日、診察時間を確認
また、日、祝、お盆、年末年始の対応や、緊急時の夜間診療も行ってくれるかも重要ですね。特に夜間に大きなケガや病気になると、慌てて病院を探さなくてはいけません。都内は夜間救急動物病院もいくつかありますが、地方ではないため、あらかじめ対応してくれる病院を見つけておくとよいでしょう。
日常のささいなことでも病院に相談しよう
犬を飼っている家庭の場合、動物病院を受診するのは、年に数回のフィラリア予防注射の時だけということも多いのではないでしょうか。猫の場合は、もっと少ないかもしれませんね。ペットが若くて健康なうちは、動物病院とは疎遠になりがちです。見た目ではわからなくても、内臓機能や健康面に不調をおこしていることもあります。長年いっしょに暮らす飼い主さんだからこそ発見できる、ささいな変化が、愛犬・愛猫の病気の早期発見につながることもありますよ。
病気の初期症状や不調のサイン
- 食欲が減った(食欲不振)
- 口が臭くなった
- 水をたくさんの無用になった
- 太った・やせた
- 体に小さなしこりがある
- 陰部やおしりを舐める回数が増えた
定期検診はどれくらいの頻度でうけたらいいの?
まだ若く健康なうちは年に1回、シニア期を迎えてからは半年に1回を目安に、「定期健康診断(定期検診)」を受信することをおすすめします。定期検診では次の簡易検査をし、病気のサインがないかを確認します。定期的に検査を受けることで、病気の早期発見、早期治療に繋がります。
爪切りは動物病院で切ってもらってます
これは筆者の場合ですが、爪切りは動物病院でしてもらってます。自分で切ったり、トリミングサロンで切ってる方もいると思いますが、動物病院でも切ってくれることがほとんどです。爪切りは診察ではないので再診料もかかりませんし、自然と病院に行く機会が増えるため、病気の早期発見につながることもあります。(ただし、爪切りは健康診断ではないので、検診は定期的に通うことをおすすめしますよ。)