動物看護師ってどんな仕事?
動物看護師の主な仕事は、ペットの診察や手術をおこなう獣医師のサポートになります。例えば診察補助の場面では、治療に怯える犬猫の体を支えて落ち着かせたり、医師の指示に従って診察に必要な器具を揃えたり…。さらに処方薬の準備から各種検査、手術の準備や助手、入院動物の管理など、その業務は多岐にわたります。勤める病院の規模にもよりますが、治療費の会計や電話対応といった窓口業務も動物看護師が担当しているところがほとんど。さらに飼い主様と動物たち、獣医師をつなぐ架け橋としての役割も担わなければいけません。
動物看護師のお給料
動物看護師の平均年収は300万~350万円、平均月収は約20万円が相場となっているようです。また長時間の勤務が発生する職業であるため、24時間体制の動物病院などでは夜勤手当がつく場合も。動物病院やペットホテル、動物園、動物保護施設など、職場の待遇や勤務状況によりお給料が左右される職業でもあります。
動物看護師になるための必要資格は?
現在のところ、動物看護師になるための国家資格や公的資格はありません。けれど動物の命を預かる専門性の高い分野になるため、動物看護師統一認定機構が定める特定の専門学校や大学で「動物看護学」を学んだあと、「認定動物看護師」の資格を取得したほうが就職に有利です。「認定動物看護師」とは2012年からスタートした民間資格で、これまで多く存在していた動物看護師に関わる資格を1本に統一化しようという目的から生まれたもの。資格を認定する団体が異なるということは、試験の難易度にもばらつきが生じるということです。つまり合格者のレベルも一定ではないということ。今後は公的資格化の動きもあるため、業界の動向を注視しておきましょう。
まとめ
私たち人間と同じように、病院にやってくるペットたちの心は不安な気持ちでいっぱいです。そんな状況のなか、動物看護師は少しでも動物たちが安心できる環境づくりに努め、獣医師のサポートを行なっていかなくてはなりません。飼い主様と接する時間に関しては、獣医師よりも動物看護師の方が多い場合も。つまり人間とのコミュニケーション力も求められる職場になりますね。勤め先にもよりますが、動物看護師の仕事とはまさに“獣医師が担当する仕事以外のすべて”。体力勝負のハードワークですが、今後の需要はさらに高まるでしょう。