自宅で行うシャンプー
シャンプーやその他のケアなど、ペットの美容師さんにしてもらう方が多いと思います。しかし、ドッグランに行った後や散歩で汚れた時など、急遽体を洗わないといけなくなったりした時や節約をしたい時など、自宅でシャンプーをする場面がでてきます。そのためにも、シャンプーの方法や耳掃除などのケアについて、覚えておきましょう。
シャンプーをする前に
犬の中でも、シャワーやドライヤーが苦手な子が多いです。小さい頃からお風呂場やシャワー、ドライヤーに慣らしておくと恐怖心が少なくなるためシャンプーがしやすくなります。
① 遊んでいるところにドライヤーを置いて視覚的に慣らしていく
② 少しずつスイッチを入れる時間を延ばし、聴覚的に慣らしていく
③ 実際風を当て、徐々に風に当たる時間を延ばし感覚的に慣らしていく
というように、急にドライヤーをかけるのではなく徐々に慣らしていくとよいですよ。
1:ブラッシング
シャンプーの前にブラッシングをしておくことによって、絡まりや毛玉がなくなり毛の間に空気が入るため泡立ちが良くなります。ブラッシングにも「スリッカーブラシ」「獣毛ブラシ」「コーム」「ピンブラシ」「ラバーブラシ」「スクラッチャー」など様々な道具がありますので、わんちゃん・ねこちゃんに合ったブラシを探してみてくださいね。
● 長毛のブラッシング方法
スリッカーブラシを使用し、毛先からゆっくりとブラッシングしていきます。毛玉がある場合は無理やり引っ張らずに、揉みほぐすようにして解いて行きます。
● 短毛のブラッシング方法
ラバーブラシを使用し、ブラッシングをしていきます。
2:肛門線絞り
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肛門絞りをしないと、肛門嚢炎になってしまい、ひどい場合は手術も必要になります。
3:シャワーを掛ける
いよいよシャワーをかけていきます。頭からかけると怖がってしまうので、まずはお尻の方からかけていきましょう。温度は36〜38度くらいのぬるめのお湯が好ましいです。シャワーをかける際はヘッドを体に近づけて流すといいでしょう。なるべく犬に負担のかからないようにシャワーをかけていきましょう。水を怖がってしまう時は、徐々に慣らして上げると、のちのちのシャンプーが楽になります。小さい頃から水に触れさせ、「水は怖くないのか!」と気づかせてあげてください。
4:体を洗う
シャンプーの原液を水で薄め、よく泡立ててから洗っていきます。洗う際は指の腹でマッサージをするようにして洗いましょう。
ゴシゴシと力強く洗ってしまうと、皮膚を傷つけてしまうことがあるので気をつけてください。目や口の周りを洗う際は中に泡が入らないように十分に注意し、もしも目や口に入ってしまって場合はすぐに洗い流してください。炎症が出てきた場合はすぐに病院につてれていきましょう。
意外と忘れやすいのが「指の間」です。菌が繁殖しやすく、臭いの元となりますので優しく洗ってあげてくださいね。
5:洗い流す
頭部→首→胴体→お尻の順番で洗い流していきます。泡が残らないようにしっかりと確認しながら流してください。泡が残ってしまうと皮膚に炎症を起こしてしまうことがあります。耳に水が入ってしまうとと中耳炎になる恐れがあるため、入らないよう注意してください。
6:ドライヤーで乾かす
最初にタオルドライをしましょう。ある程度水分がなくなったら、ドライヤーをかけていきます。ブラシで毛並みと反対方向にとかしながら、ドライヤーをかけていきます。なるべく、地肌に風が当たるようにしましょう。
指の間が忘れやすいので、そこもしっかりと乾かしていきましょう。
7:耳掃除
耳の中に水が入って放置すると中耳炎になってしまうため、しっかりと水分を取りましょう。
耳の穴の回りは、脱脂綿にイヤーローションをつけて拭き取りましょう。耳の中の方は綿棒などで拭き取ります。耳のケアは2週間に1度くらいが目安です。耳のケアと同時に耳のチェックもしていきましょう。できものや耳の腫れ、黒ずみなど異常がありましたら、何かの病気のサインかもしれません。早めに病院へ行き診察してもらいましょう。
まとめ
突然シャワーを始めてしまうと嫌がってしまうので、まずは慣らすことが大事です。慣れてしまえば、目の周りや耳の中、流し残りに注意しながらシャンプーをしてあげると良いでしょう。
頻繁にシャンプーをしてしまうと、免疫力が落ちてしまうため、病気にかかりやすくなってしまうこともあります。頻度としては月に1回程度で行ってください。