最近増えてきた「愛犬の介護」。いざ、介護が必要になると私達ペットオーナー側にはたくさんの負担がかかってしまいます。寝たきりになった犬や、認知症・筋力の低下・病気による看護など、様々な事で介護が必要になってきます。どのタイミングで準備を始めたらよいのか、なにを準備をすればよいのかを紹介していきます。
介護を準備するタイミング
一般的に「小型犬・中型犬で11〜12年目」「大型犬で8〜9年目」あたりで、「老犬」と呼ばれるようになります。
また、老犬・認知症のサインがみられたら介護の準備をしておきましょう。
老犬のサイン
・歩くスピードが遅くなる
・散歩が嫌になる
・ジャンプして、段を上がれなくなる
・食べるのが遅くなる
・食欲がない
・口臭がきつくなる
・口の中腫れてくる
・見えない事からの恐怖心により、臆病になったり、吠えたり噛んだりと攻撃的になる
・よくものにぶつかる
・遊んでも反応が薄い
・呼びかけても、反応が鈍くなる
・大きな声で吠えるようになる
・嘔吐、下痢
・便秘
・体重が減る
・体温調節が難しくなる
認知症のサイン
・ぼーっとしている
・呼び掛けへの反応が鈍くなる
・食欲旺盛だが体重が落ちる
・よく寝る
・昼夜逆転する
・歩きまわる
・夜に変な声で鳴く
・後ろに下がれない
・円を描くように歩く
介護の種類
どのような介護をすることになるのか、事前に知っておきたいですよね。そこで、どのような介護をするのか種類をまとめました。
食事介助
柔らかいシニア用のフードを与えます。寝たきりや自分でご飯が食べれない場合は、口元まで餌を持っていき、ちゃんと飲み込むまでみておく必要があります。
排泄介助
トイレがうまく出来なくなった場合、おむつの使用や膀胱を刺激して排泄を促す必要があります。
シャンプー介助
老犬はデリケートになっているので、慎重にシャンプーをしてあげます
歩行介助
椎間板ヘルニアや筋力的な低下のため、歩行が困難になった場合、器具や介護をする必要があります。
寝返り介助
寝たきりになってしまうと寝返りがうてないため、床ずれができてしまいます。床ずれが出来ないためにも、寝返りをさせ同じところに負担がかからないようにする必要があります。
介護に必要なグッズ
様々な介護に必要なグッズや便利なグッズが発売されています。介助別にどのようなものが必要なのかみていきましょう。
食事介助
お椀を斜めにしておける台
お椀に持ちてがついており愛犬の口元まで持っていけるもの
シリコンで出来た柔らかいスプーン
シリンジ
錠剤や硬いフードを潰すもの
排泄介助
おむつ
尿とりパッド
歩行介助
服に持ちてが付いているもの
下半身だけ持ち上げることのできるのも
犬用車椅子
カート
寝返り介助
柔らかいクッション・シート
床ずれ防止のバンド
介護施設
高齢の方で愛犬の介護を行い、体を壊した方。仕事中などお世話をする人がいない時間が多い方がいます。ですが、介護を必要としている愛犬を、放置することはできませんよね。そのようなときに老犬介護施設に頼ってみてはいかがでしょうか?ここ数年で老犬介護施設が増えてきました。お近くに施設がないか探し、目星を付けておくとよいでしょう。
人の介護もそうなのですが、老老介護が問題になってきています。そのためか老犬介護施設の利用者の半数は、高齢者の方といわれています。
老犬施設は様々な所があります。主に散歩・トリミング・食事介助・排泄介助・歩行介助・寝返り介助などを行ってくれます。病気などになった時は、連携している病院に診察してもらう施設が多いです。
費用ですが平均年間50万前後です。しかし、施設や犬種によって金額が変わりますので、よく調べておきましょう。
預けようかなと思ったところは、自分の目で確認することが重要になってきます。他のペットの扱い方や、施設内の清潔さなど実際みてみないとわからない点がたくさんあります。しっかりと見極めましょう。
まとめ
いかかでしょうか?
犬の寿命が年々伸びています。それに比例し、介護を必要とするペットも増えてきました。そこで、自分で介護をする場合と施設に預ける場合のどちらとも考えておく事をオススメします。いまからペットを飼う方も飼い始めたばかりの方も、いずれは介護を必要となってきます。その時のためにも前もって準備をしておきましょう。