わたしたち人間とは違い、わんちゃんたちは具合が悪いと言ったり自分で動物病院へ行くなどはできませんよね。愛犬の健康管理は、すべて飼い主の手にゆだねられています。また、「老化」はある日を堺に急に進行するものではなく、ゆっくりと、しかし確実に進んでゆきます。外側からの変化にも内側からの変化にも、そのときそのときの愛犬の状態に合わせて、お世話の仕方を変えてゆきましょう。

「寿命を左右するサインかも？見た目・ニオイに出る愛犬の25の老化シグナル」でもふれたとおり、老いには３つの段階があります。個体差があるため、年齢に応じた対処だけでなくチェックリストからチェックしてみてください。

□ 好き嫌いが増えた

□ うんちに消化されていないフードが混ざっている

□ これまでと同じフードを食べさせているが、痩せた／太った

□ （これまでは遊んでいたが）他の犬と遊ばなくなった

□ ときどき散歩に行くのを嫌がる

□ 歩くスピードが落ちる、走らなくなる

□ 散歩中息切れをする、呼吸が荒い

□ 便秘がち、もしくは柔らかいうんちが増えた

□ ときどきトイレに失敗する

□ 白髪、抜け毛、イボ、フケが多くなってきた

□ 目が白くにごる

□ 呼びかけへの反応がにぶくなる

□ 床に器をおいた状態／立ったままでの食事がつらそう

□ 固いものが食べにくそう

□ おやつやごはんが近くにあっても気づかない

□ 歩き出すときにふらつく

□ 立ち上がるのがつらそう

□ 少しの段差でつまづく、階段を降りられなくなる

□ 歯周病や歯肉炎になった

□ 口臭がつよくなる

□ トイレに失敗する頻度が増えた

□ 毛づやがわるくなる、毛がうすくなる

□ 加齢臭、体臭がきつくなる

□ 寝る時間が長くなる

□ 自力で食べ物を飲みこむことができない／つらそう

□ 流動食なら食べることができる

□ 薬を飲ませるのが難しい

□ 家具や壁にぶつかる

□ 歩行が難しい

□ 起き上がれない

□ 床ずれができた

□ トイレ以外で排泄する

□ 寝たきりになった

いかがでしたか？生後年数だけではなく、また同犬種でもそれぞれ個性があるように、介護方法も１頭１頭ことなります。愛犬に合った方法でサポートしてあげましょう。次は、元気な老犬、要支援犬、要介護犬の３つにわけて、それぞれの「サポートの必要度」に合わせた基本的な対処の仕方を紹介してゆきます。