マヌルネコってどんな猫?
マヌルネコは最古のネコ科と言われており、とても表情豊かな猫です。そのほとんどが単独行動を好みますが、まれに集団を見ることができます。夜行性であり、昼間は岩の影や穴の中に身を潜めていることが多いです。マヌルネコの威嚇は独特で、片方の上唇を釣り上げ震わせて、大きな犬歯をむき出しにするようにします。
マヌルネコの歴史
生息地
マヌルネコはロシアのバイカル湖周辺のヤブロノヴイ山脈、サヤン山脈からモンゴルを経てチベッやネパール、インドのヒマラヤ山脈、西はカザフ高原やカスピ海の南のエルブールズ山脈辺りまで広く分布している
名前の由来
「マヌル」とはモンゴル語で「小さいヤマネコ」という意味を持っています。
今の体型になるまで
標高3,000~4,000mの高地に多く生息しているとされており、寒さから身を守るために長毛になったのではないかと言われています。
マヌルネコの生体
毛の色
体は橙みを帯びた灰色、腹面は白っぽい灰色、四肢は黄土色。腰に茶色の横縞が走る。個体によってはこの横縞が厚い毛のせいで判別できないこともある。尻尾の先の方に鮮明な5、6本の輪状の縞があり、先端は黒色である。頬は白色で長い毛がある。目の端から頬に黒色の縞が走る。顎から喉にかけても白色で、体下面では密集した灰色がかった毛になる。季節が移ると毛は生え変わる。冬毛は夏毛より灰色みが強く、模様が不鮮明である。
体重・体長
体長50-65cm
体重2.5-5.0kg
寿命
11歳まで生きるとはされていますが、野生の状態でどのくらいなのかは不明だそうです。
保全状態
今では生息数が少なくなっており、国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、レッドリストに準絶滅危惧種(NT)として指定されていますので、一般家庭で飼うことはできません。
国内で見れる動物園
国内ではマヌルネコは動物園でしか見ることが出来ません。見ることが出来る動物園では埼玉県こども動物自然公園、恩賜上野動物園、東山動物園、神戸市立王子動物園です。
マヌルネコかかりやすい病気
マヌルネコは生息地が高所のため、病原菌に対しての免疫力が少ないとされています。その為、感染症による死亡率が高くなっています。
まとめ
最古のネコ科と言われている「マヌルネコ」。準絶滅危惧種として指定されていますので、ペットとして飼育することができません。まだまだ謎の多いマヌルネコですが、この不思議な感じも魅力の一つです。また、表情が豊かでまるまるとした体型に、可愛らしい足の短さがチャームポイント♪見ているだけで癒される可愛らしい猫です。