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飼い犬の皮膚がおかしい?
「ある日、飼い犬がやたらに首のあたりを引っ掻いているので気になってみてみました。すると掻いたところに赤い発疹ができていたんです!犬はとても痒がっているようで同じ場所をしきりに掻いています。どうすればいいのでしょうか…?」(20代女性)
この方のように、ワンちゃんの皮膚に発疹が出た!と話す飼い主さんのお話を耳にすることがあります。
皮膚が原因となって動物病院に行くことになるワンちゃんは、実は意外と多いようです。患部を掻くことによって皮膚炎が広がったり、別の病気につながってしまうこともあるため、もしなった場合はできる限り早く治したいですね。
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎は、皮膚の保湿機能とバリアー機能の低下によって起こります。通常の健康な皮膚では、表面上は水分と免疫機能によってバイキンや細かい物質の侵入を防いでいます。人間の皮膚と同じ機能を持っているんですね。
ところが、何らかの原因でその機能が低下してしまうことがあります。原因は色々と考えられますが、親からの遺伝や皮膚に何らかの異常が起こった場合になることが多いようです。機能の低下した皮膚の中には結果として外部からの物質が侵入しやすくなり、結果としてワンちゃんの皮膚に炎症が出てしまいます。
したがって、アトピーを治すには皮膚の保湿機能とバリアー機能を復活させることが良いということになります。ところが原因は本当に様々であるため、治療には状況に合わせたやり方でたいおうすることが多いようです。
最近多い?犬のアトピー性皮膚炎が増えたわけ
この皮膚炎、最近ワンちゃんに増えているというのです。食品添加物がドッグフードに増えたことや、品種改良によって病気になりやすい犬が増えてしまったことが挙げられます。現代だからこそ、出現を疑わなければならない病気なんですね。
アトピーの対策は?
エアコンや換気扇を掃除する
アトピーの原因物質の代表的なものに、ダニの死骸などのハウスダストが挙げられます。室内犬などはなりやすい原因だと思われますね。ダニはアレルゲンでもありますから、こまめに掃除をすることによって予防にもつながるといわれています。
体をこまめに洗ってあげる
やはり皮膚に物質が付着することが原因となりますから、それを予防する最も直接的な手段は洗うということです。お散歩の後など、ワンちゃんが汚れているな、と感じたら洗ってあげましょう。
腸内環境を整える
最近、皮膚炎を防ぐために腸内環境を整えよう、という声も上がり始めました。腸内のバランスを整えるためには無添加のドッグフードを与えたり、ストレスをためないようにこまめにスキンシップを取る、などの対策があるようです。自然な体を作るには、自然な生活を営むことが重要ということでしょうか。これも十分な対策となるでしょう。
もしアトピーかな?と思ったら
こうして対策を取った後でも、飼い犬がアトピーになってしまうことはあります。その場合はまず動物病院に行って診断を仰ぎましょう。皮膚炎はアトピーのほかにもいくつかあり、似たような症状のものが多いため見分けがつきにくいのです。場合によってはもっと簡単に治る病気の可能性もあります。
それでアトピーと診断された場合でも、上に書いた対策は十分に有効です!アトピーは人間でもつらいもの。ワンちゃんが健康に暮らせるようになるといいですね!