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犬の胃捻転!早急に対応が必要な胃捻転の対処法とは?

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犬の胃捻転!早急に対応が必要な胃捻転の対処法とは?

異常は突然にやってくる!

胃が捻じれる、恐ろしい病気

みなさんは胃捻転という病気を知っていますか?胃がガスで膨れ上がり、捻じれてしまうことによって発生する病気です。

この病気が恐ろしいところは、全く健康だった犬が、食事後数十分という非常に短い期間で発症してしまうこと。突然に症状が現れ進行し、死亡する場合も十分あり得るため、速やか対処が必要となります。

原因

胃捻転に関して完全な原因は判明していませんが、何か食べた後に激しく運動したり、たくさん食べたために胃が異常な動きをしたりすることによって発症することがあるようです。他にも早食い、水のガブのみ、食事後の過激な運動などが発症リスクとして挙げられます。

そのほかにも、大型犬種は生まれつき発症リスクが高いのだそうです。

症状

お腹が膨れる

腹にガスがたまり、異常に腹が膨らみます。これは目で見える変化の為、わかりやすいかと思われます。ただこれだけの症状の場合は別の病気である疑いがあるので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

腹に激痛が走る

胃捻転は、犬に強烈な激痛を伴わさせることが多いです。腹部を頻繁になめたり、触ると痛がるなどの行動が見られたらかなり胃捻転の可能性が濃厚となってきます。

嘔吐、ゲップ

胃捻転に伴って、胃の内容物が発酵してガスがたまり、結果的にゲップや嘔吐の症状につながります。

ショック状態

上記の3つは初期症状です。症状が進行すると、自力で立ち上がることもままらなくなりショック状態を引き起こします。胃にガスがたまって拡張し、他の臓器を圧迫して血液を止めてしまうためです。これにより最終的には多臓器不全を起こして、死に至ります。

ショック状態が起きてしまったら一刻を争う状態になりますので、早急に病院に行くことが求められるでしょう。

予防法はあるの?

食事後の運動を避けよう

胃捻転の原因はよくわかっておらず、これといった予防法が提示的ないのが現状です。しかし、食事後に発生することが多いことから、ある程度の予防は可能となってきます。

まずは、食事後に急激な運動をしないことです。これは人間の健康においても言えることですが、犬の場合は胃捻転という大きなリスクを抱えることとなります。これは大型犬であればあるほど、注意したほうがよいでしょう。

早食いにも注意

一度に大量の食べ物を与え、それを犬が早食いしたりするとリスクが飛躍的に高まります。食事を一日何度かに分ける、早食いさせない仕組みになっている食器を購入するなどの方法が効果的です。

発症したら即、病院!

しかし、こうした予防を行っても胃捻転は起こってしまうことがあります。

そうなった場合は即座に病気に連れていきましょう!症状がおこり始めたということは、すでに愛犬の身に危険が迫っていると考えるくらいがちょうど良いでしょう。胃捻転は、自然治癒が極めて期待できない病気の一つです。治療するには外科手術などの処置が必要となります。

早期発見のためにも、ワンちゃんと日ごろからスキンシップを重ね、愛情を持って見つめてあげることが大切ですね!

泉遼樹
大分県別府市在住、ライター。ひとところにじっとしていられない性格で、定期的におでかけ・旅をしている。ペットに関しては実家のトイプードルが大好き。だが犬か猫かといわれると猫派。これだけは誰に言われても譲れない。