目次
- セラピー犬・アニマルセラピーとは?
- ドッグセラピーの定義
- AAA(Animal Assisted Activity)=動物介在活動
- AAT(Animal Assisted Therapy)=動物介在療法
- AAE(Animal Assisted Education)=動物介在教育
- セラピードッグになるための基本的な訓練の内容
- 基本的な号令
- リードを引っ張らずにお散歩ができる
- 普段生活しているなかで起こる刺激に対して冷静か
- お手入れやリードを見せた時に動かずにじっとしているか
- どのよな状況でも飼い主さんの指示を聞けるか
- 第三者の人が触れても冷静にたもっていられるか
- セラピー犬独特な訓練
- 車椅子と一緒に歩く
- 患者さんのいるベットでのマナー
- リハビリを行っている人と一緒に歩く
- グッドシチズンテスト(GCT)に挑戦!
- 犬の行動での失格内容
- セラピー犬にオススメな犬種
- ゴールデン・レトリバー
- ボーダー・コリー
- トイプードル
- 最後に
- 「アニマルセラピー」に関連する記事
セラピー犬・アニマルセラピーとは?
ドッグセラピーとは、動物を使った治療方法であるアニマルセラピーの一種。「セラピードッグ」とは、『触れ合いや交流を通じて、病気やケガまたは精神的な痛手を受けた人の不安を減らし、気力を高め心と体を少しでも本来の働きに近づける為に高度な訓練を受けた犬』のことで、人への忠誠心と深い愛情で、高齢者や認知症、自閉症、障がいを持つ方、セラピーを必要とする方の、こころとからだの機能回復を補助します。
ドッグセラピーの定義
ドッグセラピーには、「AAA(Animal Assisted Activity)」「AAT(Animal Assisted Therapy)」「AAE(Animal Assisted Education)」の3種類にわかれています。
AAA(Animal Assisted Activity)=動物介在活動
AAAは「動物介在活動」と訳され、一般にアニマルセラピーとよばれる活動の多くはこのタイプをさします。 治療という目的を持たずに、犬とのふれあいを楽しむことを中心としたレクレーション、動物とふれあうことによる情緒的な安定、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の向上等を主な目的としたふれあい活動のこと。
AAT(Animal Assisted Therapy)=動物介在療法
AATは「動物介在療法」と訳され、AATに従事するセラピードッグ及びハンドラーは2年以上の訓練期間を要します。 AAAとの大きな違いは、人間の医療の現場で専門的な治療行為として行われる補助療法であること。対象者の心や身体のリハビリテーションなどの治療を目的としています。
医療従事者の主導で、精神的情緒的安定、身体的機能、社会的機能の向上など、セラピーを必要とする人の状況やニーズを把握した上で個々の改善目標をさだめ、適切な犬とハンドラーを選択し治療をおこないます。
AAE(Animal Assisted Education)=動物介在教育
AAEは「動物介在教育」と訳され、正しい動物とのふれあい方や命の大切さを子供たちに学んでもらうためのプログラムとして取り入れる幼稚園や小学校も徐々に増えている。
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セラピードッグになるための基本的な訓練の内容
セラピー犬でもまずは基本的な訓練をし、マナーをおぼえていきます。
基本的な号令
- オスワリ
- オテ
- フセ
- マテ
- アイコンタクト
などの基本的な号令を行います。この号令は常に使用しますので、しっかりと覚えさせてください。
リードを引っ張らずにお散歩ができる
リードを引っ張ることなく散歩できるようにしつけをしましょう。目の前の興味のあるものを見た時や、興奮をおさえきれずに飼い主さんを引っ張るようでしたら、まだセラピー犬にはなれません。どんな状況でも、冷静に飼い主さんの指示を聞けるようにしつけをします。
リードの引っ張りを止めさせるトレーニング
犬の散歩中に犬からリードを引っ張られている人は多いのではないでしょうか。楽しく散歩ができるようなトレーニングを紹介してゆきます。
普段生活しているなかで起こる刺激に対して冷静か
散歩中などで、通行人・バイク・車・小さい子・他の犬などにあった時に、吠えずに冷静でいられるかチェックします。もし、吠えてしまう場合はトレーニングをすると吠えずに冷静になるので、しっかりとしておきましょう。このトレーニングをする際は、犬のストレスにならない様にゆっくりと時間をかけて行うことをオススメします。
お手入れやリードを見せた時に動かずにじっとしているか
ブラッシングをする時や、リードを見せた時などオスワリをして待っていられるかをチェックします。多くの犬はリードを持つと「お散歩だ!!!」と興奮してしまい飛びついたりピョンピョンと立ち上がったりしてしまいます。しかし、この時にオスワリをしてじっと待っていられるかをみます。もし、興奮してしまう時は、興奮する前の時にはオスワリをして待つような訓練をおこないます。
どのよな状況でも飼い主さんの指示を聞けるか
慣れない状況のところでもそわそわせずに、飼い主さんの指示を聞けるのかをチェックします。施設での活動が多いため、小さい子がたくさんいるところや車椅子などがある所で興奮したり、不安になったりしないようにしなければなりません。もし、興奮してしまったら施設の人を噛んでしまい怪我を負わせたり、怯えて吠えるようでしたら嫌に思う方もいるのでどのような所でも飼い主さんの指示が聞けるように訓練します。
第三者の人が触れても冷静にたもっていられるか
セラピー犬は人に触れられることがお仕事です。そのため、どの環境にあっても誰が触っても興奮や怯えたりせずに冷静に保つことができる事が重要になります。もし、人に怖がるようでしたら知人などに協力してもらい、慣れるように訓練をしましょう。
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セラピー犬独特な訓練
特に病院や施設での活動が多いセラピー犬は独特な訓練を行います。
車椅子と一緒に歩く
施設では車椅子を使用している方がたくさんおられます。その中でも、怯えずに吠えることなく一緒に歩いていけるかを訓練していきます。家庭犬の場合車椅子に吠えたりすることが多いので注意しましょう。
患者さんのいるベットでのマナー
ベットからおきあげれない方でも、犬と触れ合うことができるように、人の寝ているベットでも動じずにフセをしていられるか訓練します。
リハビリを行っている人と一緒に歩く
高齢者の方や後遺症のある方は不規則な歩き方や、歩くスピードがゆっくりな時があります。そのため、杖も持った人やリハビリ中の人に見立てて一緒に同じスピードで歩く訓練をします。
グッドシチズンテスト(GCT)に挑戦!
グッドシチズンテスト(GCT)というのは、優良家庭犬普及協会という所によって行われている、飼い主が家庭犬にしつけができているかをテストするものです。このテストをすることによって自分の犬がどれだけできているのか確認できます。家庭の犬をセラピー犬にしようとしている方は、一度受けてみてはいかがでしょうか。このテストに受験するためにはあらゆる条件が必要となります。注意事項も細かくあるので、しっかりと確認しておきましょう。
犬の行動での失格内容
- 吠える、噛む、頭突きなどの攻撃的行為
- 飛びかかり
- マウンティング行為
- 後ずさりや嫌やがったり怯えているような行動をする
- リードを引っ張る
- トイレ以外での排泄
- 興奮して飛びつく
- 3,4回の号令をするも聞かない
などあらゆる失格項目があり、テストの内容によってことなります。また、犬のグルーミングや健康にもチェックがいれられます。毛並みが悪かったり、汚れていたり肥満体型などの時でも失格対象になりますので、犬の見た目に対してもよく気を使ってあげましょう。
セラピー犬にオススメな犬種
セラピードッグに犬種の制限はありません。ただし、「AAA」「AAT」「AAE」どの活動においても「優良家庭犬協会」の認定レベルが最低条件です。「AAT」については忍耐力も要求されるという理由から、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬が多く採用されています。
ゴールデン・レトリバー
穏やかな性格で思いやりがあり、頭がよく賢いことからしつけがしやすいためセラピー犬に多い犬種です。しかし、毛のお手入れをこまめにしないと毛が舞い散り、感染症の原因となってしまうので注意しましょう。
ボーダー・コリー
頭がよく物覚えがいいいため訓練しやすい犬種です。しかし、賢いため間違ったしつけをしてしまうと問題行動が多くなってしまいます。
トイプードル
社交的で頭がよく賢いため、トレーニングのしやすい犬種です。しかし、毛の色で性格が変わると言われていますので、トイプードルなら全て頭がよいわけではないので注意しましょう。
最後に
いかがでしたか?
セラピー犬に育てるにはしっかりとトレーニングをする必要があります。「わたしの飼っているペットは大丈夫でしょ。」と安易に施設の中にいれてしまうと、もしもの場合に対応できませんので準備もきちんと行いましょう。
アニマルセラピーを施設で行うには何を気をつけたらいいの?
近年、病院や施設でアニマルセラピーを行うところが増えてきました。アニマルセラピーを施設で行うにはどのような事に注意が必要なのかを紹介しています。